2011年5月12日木曜日

東芝ホームアプライアンスのアイロン「ラクー」――荒川茂さん

リビング機器事業部主任 荒川茂さん
フリルなど仕上げやすく 作業効率的、男性にも支持
 東芝ホームアプライアンスが2月に発売したコードレスアイロン「La・Coo(ラクー) TA-FVX900」(オープンだが店頭想定価格は2万円前後)は本体を前後左右に動かしても、しわをつくらずにスムーズにアイロンがけできる点が好評だ。リビング機器事業部の荒川茂主任に開発の経緯や製品の特徴を聞いた。
 ――形状で工夫した点は。
 「アイロンをかける面(かけ面)の後方を丸く細くすることで、本体を手前に引いたときの戻りじわを出来にくくした。競合他社と違う点はかけ面の後ろはしに上向きに15度の傾斜をつけたこと。フリルやプリーツなどの細かい部分が仕上げやすくなった。取っ手は前後どちらからでも持ちやすいように、片側が開いた形にした」
 ――熱の持続力やスチーム機能に変化はあるのか。
 「アイロンをかける面の上に設置する蓄熱材の使用量を多くすることで、高温が必要なスチーム機能が4分20秒持続できる。当社の他の機種に比べ80秒から140秒ほど長い。主婦がワイシャツ1枚にかける時間が平均4分程度だから十分な時間だろう。スチーム穴の数は従来の約3倍の52個に増やした。頑固なしわにも対応できる」
――開発はいつ始め、何を特に意識したか。
 「2010年の1月から開発を開始した。アイロンがけの際のスムーズさを向上すること、今までクリーニング店に頼んでいたような難しい作業にも対応できるようにすることの2点を最も意識した。形状や素材などで試行錯誤を繰り返し、10年の夏ごろには今のような形の試作品が出来上がった」
 ――消費者の反応は。
 「主要顧客の主婦層からは、戻りじわが少なく効率的に作業ができると好評だ。仕事で着るワイシャツを自分できれいに仕上げようと、こだわりを持つ男性にも支持が広がっている。今後は独身女性におしゃれ着を自分でアイロンがけする楽しみを訴えていきたい」