2011年7月19日火曜日

ヨドバシカメラ――充電式送風機「circ―001」、ラジオも内臓

 節電意識の高まりでエアコンの使用を控えるオフィスや家庭が多く、扇風機が例年より早い5月から販売が急激に伸びて品薄の状態が続いています。入荷してもすぐに売れてしまう状況で、梅雨が明けて夏本番となり、当面はこうした状態が続きそうです。
 最近、扇風機の中でもお客様から要望が多いのが充電式や乾電池で使えるタイプの製品です。万が一停電になった場合でも使えるため購入される方が増えています。
 乾電池やパソコンのUSBポートに接続するタイプは据え置き型の扇風機に比べて小型な分、風を送る力は強くありません。その点、中国製の据え置き型充電式サーキュレーター(送風機)「circ―001」(店頭実勢価格8980円)は大容量バッテリー内蔵で十分な風を送ることができます。
 高さ34.5センチ、幅26センチ、奥行き11.5センチの据え置き型です。家庭のコンセントにさして18時間充電すると、10時間使うことができます。発光ダイオード(LED)やFMラジオも内蔵しているので、防災用品として利用できる点なども魅力の一つです。
(舟田真一・新宿西口本店統括副店長)


セシールの「通学着プロジェクト」――母親の声生かし開発

 小学生の子供を持つ母親の声を参考に商品化した子供服「通学着プロジェクト」シリーズ。
 開発に当たっては「着替えが多いから脱ぎやすく」「体温調節が心配」など母親の意見を取り入れた。商品は秋冬向け。男児用と女児用がある「パーカジャケット」、男女児兼用の「2WAYカーゴパンツ」、男児用の「ロールアップパンツ」、女児用の「ロールアップカーゴパンツ」の全5種類。価格は2590~3990円。カタログ通販とオンラインショップでも販売する。
 「パーカジャケット」の場合、裏地がフリースで、軽くて柔らかな着心地が特徴。袖口はゴム入りギャザー仕様、手首からの冷たい風の侵入を防ぐ。男児用は身長120~170センチの間で6サイズ、女児用は同120~160センチの間で5サイズと豊富なサイズ展開。「2WAYカーゴパンツ」はウエスト調整ベルトが付き、成長しても長くはけるのが売り物。
 発売元はセシール(0120・708888)。
<担当者から>
 「通学着プロジェクト」は、子供のことを一番理解している母親の意見を参考に商品開発した子供服の新シリーズ。学校生活を快適に過ごせるよう様々な工夫を施し、併せて子供自身にも満足してもらえるようデザイン性にもこだわった。
 例えば「2WAYカーゴパンツ」は、成長しても長くはけるだけでなく、膝の下の部分をファスナーで着脱できる構造とした。季節や気温に合わせて丈を変えることで、いつでも快適に着用できる。通販ならではの強みを生かし、サイズも豊富。この「2WAYカーゴパンツ」は、ふくよかなB体を含め12サイズ用意した。今後、品数を増やしたい。

卵形ハイファイスピーカー、東和電子

 東和電子(東京都品川区、03・6303・9814)の薄型テレビ向けの卵形ハイファイスピーカー「オラソニック TW―D7オプト」
 薄型テレビを高音質で楽しむためのスピーカー。テレビの電源に連動して自動的にオン・オフできる。省エネ回路を採用、出力は最大20ワットだが消費電力を3.5ワットに抑えた。卵形のスピーカーは“箱鳴り”など不要音の発生を防ぐ。光デジタルケーブルにも対応。
 《1万7600円前後》


「山ガール」向けエスニック調、シナノ

 シナノ(長野県佐久市、0267・67・3321)の“山ガール”向け登山ストック「ファストレディース ミニマル」
 女性用登山ストック「レディ・コレ」シリーズの新商品。中間部にあるロックの開閉のみで長さを調節(54~115センチ)できる機構を採用、手袋をしながらでも指がひっかかりやすく、弱い握力でもらくに操作できる。かわいらしいエスニック調のデザイン。絵柄は2種類。8月30日までの期間限定。
 《2本1組で1万3650円》

アタックNeo(花王)―洗濯、ニオイ菌も逃さず

 花王が2年ぶりに看板ブランド「アタックNeo(ネオ)」の新シリーズを投入する。従来の洗浄力とすすぎ1回という基本コンセプトに加え、「洗濯のたびニオイ菌を抑える」という新たな機能を盛り込んだ。コンパクトな濃縮液体洗剤で市場を切り開いてきた同社が「圧倒的なシェアを獲得したい」と力を入れる戦略商品だ。
 7月13日午前。主力の川崎工場(川崎市)のゲートを「アタックNeo抗菌EXパワー」を満載した大型トラックが次々と通り抜ける。19日の全国発売に向けスーパーやドラッグ店など約6万店への出荷が始まった。
 じゅわわわぁ……。洗いたての靴下に抗菌EXを垂らすと、きれいになったはずの繊維の間から小さな泡が湧き出してくる。洗剤のプロたちが雑巾臭と呼ぶ臭いのもとになる菌が洗剤成分と反応している様子だ。
 同社のアンケート調査によると、洗剤を使う消費者にある異変が起こっている。以前は「白さ」が洗浄力の象徴だったが、その比率が徐々に低下。代わって最近は「衣類に残る嫌な臭い」が目立ちはじめた。消費者のチェックが目だけでなく鼻にも広がっているようだ。
 背景には生活習慣の変化がある。洗濯かごを使わず洗濯槽に直接衣類を放る「ため込み派」が増加。さらに夜中に部屋で洗濯物を乾かす室内干しが臭いに敏感な層を育てているという。
 新製品の開発チームが正式に動き出したのは2009年9月だが、「謎の衣類の臭い」の研究に取り組み始めたのは1998年まで遡る。新製品は生まれる前からロングラン商品だった。
 2008年6月には社内の関連部門から横断的に研究者らを集めた「ニオイ会議」なる組織が発足。長く業界で謎だった生乾きの雑巾のような臭いの原因は何か――。犯人の特定に向けて社内が一致団結した。
 職場内だけでなく、洗濯の実演観察のため訪れた一般家庭でも「出来たてほやほやの臭いがほしい」と頼み込んだ。研究精度を高めるために「臭いを現行犯で捕らえ研究所にすぐさま連行する必要があった」(花王ファブリック&ホームケア研究センター)。
 地道な研究の積み重ねで雑巾臭の原因は、ごく微量でも強い臭いを感じさせる脂肪酸の一種「4M3H」と判明。11年3月にはその発生源を「モラクセラ菌」と特定して学会で発表した。見つけてみれば「日常生活の中でごく普通に存在する菌」(同)。ただ太陽光や乾燥に強く、これまでの洗濯では生き残り、臭いのもとが繊維の間に潜伏しやすいことも明らかになった。
 E―3。抗菌EXの開発コード名だ。発売2年で7000万本売った「アタックNeo」の系譜を継ぎ、コンパクト市場の代名詞ともなったNeoの洗剤シリーズ第3弾という意味を持つ。
 研究陣は、抗菌EXは単なるリニューアル商品ではないという。ニオイ菌対策と漂白成分の配合という2つの先端技術を小さなボトルの中で両立させた「全く新しい商品」と胸を張る。
 それではなぜ既存のブランド「アタック」の名を冠したのか。洗濯用洗剤は花王の屋台骨。「研究開発の粋を集めた最も新しい洗浄技術を投入した商品を『アタック』と呼ぶ」という不文律があるからだ。
 1987年に粉末、2009年に液体を売り出しコンパクト市場の先駆者を自負する花王。濃縮液体洗剤は衣料用洗剤市場の2割まで拡大したが、ライオンやプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)など競合の追い上げも激しい。ブランド名で「次代の花王の顔を担う」と宣言した抗菌EX。商品の到着を待つ店頭の営業現場も「期待の大きさに応える販促を展開する」と意気込んでいる。


空間用害虫忌避剤、4~6月、50%増、節電意識が追い風に

都市住民の需要つかむ
 夏本番を迎え、空間用の害虫忌避剤の市場が拡大を続けている。ハエや蚊などを室内で目にしたくないという消費者が増えているためだ。市場をけん引しているのはベランダなどにつり下げて虫の侵入を防ぐ商品。4~6月の販売が前年同期比約50%増となるところもあり、各社の予想を大幅に上回る水準で推移している。
 調査会社の富士経済(東京・中央)によると、空間用の害虫忌避剤の2010年の市場規模は前年比14・6%増の118億円となったもよう。ハエ・蚊用殺虫剤市場の3割程度の規模だが、05年と比較するとほぼ5倍の水準に膨らんでいる。
 今春以降の市場拡大には、「節電による需要が確実に上乗せされている」(アース製薬)。エアコンを使わず窓を開けておく家庭が増えていることが大幅な販売増につながっているという。
 市場が立ち上がったのは約9年前。消臭・芳香効果も兼ね備えた室内用の置き型虫よけ剤が開発されたことが契機となった。子供やペットのいる家庭など室内で殺虫剤を使いたくないという消費者のニーズを受け、各社がこの分野に参入。殺虫成分を使わず、虫よけ効果があるとされる天然ハーブなどを配合した商品を相次ぎ発売し売り上げを伸ばした。
 ここ数年、市場拡大の原動力となっているのは、殺虫剤大手各社が販売するつり下げ式の虫よけ剤。先がけとなったのは大日本除虫菊(大阪市)が07年に発売した「虫コナーズ プレートタイプ」だ。開発のきっかけは「火も電気も使わず常温で揮発する薬剤ができたこと」(同社)。新しい薬剤に適した用途を探すうちに、マンションなどのベランダにつり下げて使用するという新しい虫よけ剤にたどりついた。
 網目状の樹脂に練り込んだ薬剤が風を受けて少しずつ拡散し、虫が近づかない空間を作る。雨にさらされても効果は変わらず、一定期間虫よけ効果が持続する。洗濯物を干す時などに便利と消費者が飛びつき、大ヒット商品となった。
 「虫コナーズ」の成功により、08年にはアース製薬が「バポナ 虫よけネットW」、09年にはフマキラーが「虫よけバリア」でこの分野に参入。商品のバリエーションが豊富になり市場が活性化した。
 これまでになかった新しい虫よけ剤がすぐに受け入れられた背景には、殺虫剤で駆除する以前に、そもそも身の回りに虫を近づけたくないという都市部の消費者を中心とした意識の変化がある。殺虫剤市場がほぼ横ばいで推移する一方、こうした虫よけニーズは強まる一方だ。各社は消費者の利用シーンに合わせた新商品の開発や、既存商品の使い勝手の向上に力を入れている。
 アース製薬は昨年、網戸に直接貼って室内への虫の侵入を防ぐという新商品「虫こないアース あみ戸に貼るだけ」を発売した。つるす場所がなくても使用できて雨にも強く60日効果が持続する。大日本除虫菊も今年から同タイプの商品「虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ 120日」の販売を開始した。
 ガーデニングやアウトドアでの利用を想定した商品は、大日本除虫菊が今年発売した「虫コナーズ スペースバリア」。庭などの地面にまくだけで、虫をよせつけない空間を作る。効果は8時間持続し、まいた薬剤は土に戻るという。
つり下げ式が上位
アース製薬 即効性に支持  大日本除虫菊 品ぞろえに強み
 スーパーで販売している害虫忌避剤の商品別ランキングは上位15位中、11商品をつり下げ式が占めた。つり下げ式の商品は「外から見えることによる宣伝効果も大きい」(フマキラー)。よその家の軒下に下がっているのを見て、「うちも使ってみようか」と考える消費者は多いようだ。
 1、3、10、11位には、アース製薬の「バポナ 虫よけネットW 120日用」「同 90日用」「同 180日用」「同 60日用」が入った。持続性のある薬剤と早く揮発する薬剤の2種類を使用しているのが特徴で、開封してすぐに実感できる即効性が人気だ。
 2、4、5位は、大日本除虫菊の「虫コナーズ プレートタイプ 100日用」「同 130日用」「同 60日用」。9位には100日用の2個パックが入った。
 同社からは7位と14位に消臭・芳香機能も兼ね備えた置き型タイプの「虫コナーズ リキッドタイプ 60日 クールミントの香り 300ML」と「同 フレッシュフルーツの香り 300ML」もランクイン。殺虫成分を使用せず、天然由来のハーブエキスで虫よけする。ほかに100日用がある。置き型タイプの商品の使用日数は60日が主流だが、同社は消費者の需要は長期間用に移行しつつあるとみて、今年から100日用についても人気のクールミントの香りを追加した。
 6位は今年発売の新商品、興和の「ウナコーワ虫よけ当番 63日用」が入った。同社が販売する虫さされ治療薬「ウナコーワ」は、発売から40年を超えるロングセラー。同社は市場に参入するにあたって、消費者になじみのあるウナコーワブランドを徹底的に活用する戦略をとっている。本体は「プチウナコーワ」のCMやパッケージで使用しているイメージキャラクターをかたどった容器を採用。既存の商品にはないかわいらしさが消費者に好評という。
 13位と15位にはフマキラー「虫よけバリア」が入った。他社製品の約1・6倍という大型でS字状の容器が特徴。つり下げるとどの方向から風がきても本体が回転し、遠心力で薬剤が効率よく拡散する。本体中央には天然ハーブの液体の入ったインジケーターを配置。時間の経過とともに液量が減少するので取り換え時期がひと目でわかる。ハーブのさわやかな香りが広がることによって、虫よけ効果を実感できるという。
 昨年から登場した網戸に直接貼って使用するタイプの商品も好調だ。8位に入ったアース製薬「虫こないアース あみ戸に貼るだけ」の4~6月の販売は、前年同月比約150%と大幅に増加した。今年発売の大日本除虫菊「虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ 120日」は12位に入った。


オリンパスのミラーレス一眼「PEN E―P3」

速いピント合わせ秀逸 小型ボディーにストロボも内蔵
総合評価 82/100点 好評の外観は継承 中身の充実に注力
 オリンパスイメージングが6月にミラーレスタイプのデジタル一眼カメラ「PEN E―P3」を発表した。
 オリンパスはフィルムカメラのAF(オートフォーカス)競争が激しくなった1990年代に実質的に一眼レフカメラの開発から一歩退いた状態になった。その後、カメラ事業の中心をコンパクトデジタルカメラへ移したが、それまでのフィルム一眼とはレンズなどの互換性がない、デジタル専用の新規格「フォーサーズシステム」を米イーストマン・コダックとともに提唱し、2003年に「E―1」というモデルでデジタル一眼の世界に返り咲いた。デジタルでそれまでにない高画質を追求したが、先行するニコンやキヤノンなどの製品に人気の面では対抗できなかった。
 そこで、一眼レフカメラの内部可動ミラーと光学式のファインダーを取り去って液晶モニターに置き換えた「ミラーレス」という新構造のレンズ交換式規格として「マイクロフォーサーズシステム」を松下電器産業(現パナソニック)と提唱し、オリンパスとしての第1弾「PEN E―P1」を09年に発売した。現在、国内のデジタル一眼の販売台数の約3割は、オリンパス、パナソニック、ソニーの3社によるミラーレスタイプが占めるまでになった。
 ミラーレスタイプの特長は、何といってもボディーとレンズが小さいこと。驚くのは22日に発売するE―P3がE―P1と大きさ、重さ、デザインがほとんど変わらないという点だ。小型化、カジュアル化といった要素は同時に発表した「PEN Lite」と「PEN mini」の新機種に任せ、純粋な機能と性能のアップに特化している。
 E―P3の大きな魅力は、AFの速さ。これまでのPENシリーズはシャッターボタンに手をかけると液晶の画面がさっとピンぼけになり、それからスーッと時間をかけてピントが合っていく感じでピント合わせはお世辞にも速いとは言えなかった。
 それがE―P3ではシャッターボタンに指をかけた瞬間にピントが合うイメージだ。標準ズームレンズとの組み合わせでは、動きのない被写体へのピント合わせは通常タイプの他社の一眼レフを含めても世界最速という。実際に撮影していてもストレスなくピントが合い、次々とシャッターを押しながらの撮影でもタイムラグがとても短く感じた。ミラーレスタイプの多くが従来タイプの一眼レフに比べ、撮影の際のレスポンス(反応)が若干遅めである現状では、この感覚は貴重だ。
 また、従来の液晶モニターは23万ドット表示できめ細かさが足りないと感じられたが、E―P3ではサイズは3型のまま、61万ドット相当表示の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレーへと進化。発色が濃すぎるきらいはあるが、ピントを確認しやすく美しさも増した。このディスプレーはタッチパネル方式で、ピントを合わせたい位置を触るだけでAFが作動する。従来通りのダブルダイヤルとボタン類も装備。タッチ操作でも、従来通りのダイヤルとボタンの操作でもどちらでも機能するのが通好みだ。
 デザインはほとんど変わっていないが、これは先々代の基本デザインが優れていたからでもある。これまではストロボが外付けだったのだが、デザインをほとんど変えないまま内蔵式にした点は着実な進化といえる。市場想定価格は本体にレンズが1つ付くセットで10万円前後の見通し。
 オリンパスはフィルム時代のハーフサイズ一眼レフ「PEN Fシリーズ」も、フルサイズ一眼レフ「OMシリーズ」も、いたずらにデザインを変更せず、見た目を変えずに中身を進化させる手法をとった。デジタル時代になっても、見た目よりも中身を熟成させることを重視したモデルチェンジは、長く使い続けるファンを意識したものだろう。


家庭用蓄電池、相次ぎ発売、停電対策・節電の切り札――太陽光・燃料電池併用も

 家庭用の大型蓄電池で次々と新製品が登場している。停電時に非常用電源として活用したり夜間電力をため昼間に使用することで電力需要のピークをずらしたりできる。参入企業が増えて価格も低下し、太陽光発電や燃料電池と組み合わせた製品も出ている。電力不足の長期化が懸念されるなか、停電対策や節電向けに普及を狙う。
 ヤマダ電機で同社が太陽光発電システム施工大手のウエストホールディングスと共同で4月に発売した家庭用蓄電池「E STOCKER(イー・ストッカー)」がヒット商品となっている。環境ベンチャーのエジソンパワー(千葉県木更津市)の製品で、蓄電容量は1~2・5キロワット時。一般家庭の1日の電力消費の1~2割相当をためられる。価格は70万円台から190万円程度までだが、発売から3カ月の累計出荷台数は約400台となった。
 電力需要が小さく電気料金の安い夜間に蓄電し、電力需要が大きくなる昼間に放電すれば電気料金を節約でき、地域の節電にも貢献する。
 ヤマダ電機では太陽光発電システムと組み合わせて蓄電池を購入する顧客も多いという。現在、家庭の太陽光発電システムが生み出した余剰電力は全量が電力会社の送電線に供給されている。だが、電力不足で予期せぬ停電への懸念が高まるなか、「余分な電気を蓄電池にため、非常時に備えようとする家庭が増えている」(ウエストホールディングスの池田直人常務)。
 従来容量が1キロワット時を超えるような大型蓄電池は、大半がデータセンターのバックアップ電源などの業務用の製品。蓄電容量が1キロワット時の機種で価格が100万円を超えるのが一般的で、家庭で購入するにはハードルが高かった。だが、震災後、電力不足への不安が広がるなか割安な新製品の発売が相次いでいる。
 環境ベンチャーのスマートエナジー(東京・港)が5月に発売した「VEUS(ベウス)」は蓄電容量が4キロワット時の機種の場合で価格は約94万円。1キロワット時当たりの単価は20万円台で大型蓄電池としては業界最安値だ。ハイブリッド車(HV)などの車載用蓄電池をベースとすることで開発コストを抑えた。停電時の非常用電源としての用途に加え、「平常時には車載用電池としても活用できる点もアピールしている」(大串卓矢社長)。
 大和ハウス工業などが出資する業務用大型蓄電池大手のエリーパワー(東京・品川)も今秋、容量が2キロワット時で価格が150万~200万円程度の家庭用蓄電池を発売する計画。キャスター付きで移動も容易だ。あらかじめパソコンなどに接続しておけば、突発的な停電時などにも自動的に蓄電池からの電力供給に切り替える機能も搭載するという。
 伊藤忠エネクスが今秋発売する予定の家庭用蓄電システムは、米社製の車載用蓄電池をベースに開発した。蓄電容量が6キロワット時で価格は100万円程度。同社の土井章専務執行役員は「消費者に(都市ガスを燃料とする)家庭用燃料電池『エネファーム』と併用する方法を提案する」と話す。
 独自の充放電制御システムも搭載。蓄電の状況に応じて燃料電池の稼働を調節し、最もエネルギー効率の高い水準でそれぞれの機器を運用できる。
 同社は現在系列の給油所などで燃料電池を販売している。これまでも燃料電池について省エネ効果や外部電力に頼らなくても済む長所を強調してきたが、蓄電池と組み合わせた場合のメリットをアピールする。蓄電池と燃料電池を組み合わせれば、家庭の電力消費の7~8割は自宅でまかなえるようになるという。
本格的普及には補助金制度カギ
 業務用に比べてかなり値段の下がった家庭用蓄電池だが、まだ手軽に買える価格とは言い難い。制御システムなど周辺機器を除く蓄電池の製造コストは蓄電容量1キロワット時当たり20万~30万円程度とされる。本格的に普及させるには同4万円程度にする必要があるというのが業界の共通認識だ。
 今のところ家庭用蓄電池はベンチャー企業の製品が中心だが、三洋電機は8月にも容量1・6~3・2キロワット時の新製品を発売する予定。東芝も今年度中に1~5キロワット時の蓄電池を商品化する計画だ。電機各社が相次いで参入することで、部品の量産効果などが生まれて一気にコストダウンが進む可能性がある。
 製造コスト削減と並んで普及のカギを握るとみられるのが政策支援。現在、太陽光発電には導入コストの1割弱を、家庭用燃料電池には従来型給湯器との差額の2分の1と工事費用の2分の1を助成する制度がある。一方、家庭用蓄電池に対する政府助成は今のところない。
 ただ、さいたま市など一部の自治体が蓄電池を対象とした補助金制度の導入を計画しており、政府内でも蓄電池普及策を模索する動きもある。実現すれば、家計への負担も軽くなりそうだ。

2011年7月15日金曜日

花王津山絵里佳さん―マッサージ剤、シャワータイムバブらくらくジェル

 慌ただしいシャワーでもリラックスしたい--。こんな埋もれた需要を掘り起こした商品がある。花王の「シャワータイム バブ らくらくジェル」だ。温かいジェルで肩や首をほぐし、マッサージ効果で血流を促進するのが売り物で、6月25日の発売から計画比を2割上回る。
 「シャワーに関連して体をいたわる商品がない」。1年半前、インバスヘルスケアグループの津山絵里佳さんは新商品のヒントに気付いた。お風呂でリラックスと言えば、入浴剤が定番。シャワーはそもそも入浴する時間がないからこそ使う。リラックスよりもいかに手早く汚れを落とせるかが、商品開発の重点に置かれていた。
 盲点に気付いたきっかけは、入浴やシャワーを使う消費者の声を綿密に分析した結果だ。
 06年にシャワーを使って体を洗う人は17%程度だったが、10年には2倍近くまで跳ね上がった。今の20代は生まれた時から自宅にシャワーがあった世代。社会人になると忙しさや手軽さで当たり前のようにシャワーを選ぶようになった。
 ただ、一方で相反して心や体をリラックスしたいという需要も高まっていた。「本当は湯船につかった方が効果あると分かっていてもシャワーを選んでしまう」(津山さん)。そのギャップに商機を見いだした。
 商品開発の過程で最も重視したのが手軽さだ。シャワーの時間は短く、津山さんは「エステのように念入りな作業が必要だと長くは続かない」と語る。らくらくジェルは肩や首に塗ると温かさが広がり、軽くもみほぐすだけで血流を促進できるのが特徴だ。
 全く新しい分野の商品であるため、使い方が分かりにくい。テレビCMではあえて使い方を前面に打ち出した異色のCMにした。
 商品投入にあたって、伝統のバブに「シャワータイム」を新たなシリーズとして追加した。今秋には第2弾として、お湯の入ったカップに小型の錠剤を入れて溶かして香りを楽しむ商品を提案、シャワーの関連商品を広げる考えだ。「シャワーで日々の忙しい生活を応援したい」(津山さん)と語る。

2011年7月14日木曜日

ロートのピント調節機能向け目薬、ソフトコンタクトに対応。

 ロート製薬はピントを調節する機能を改善する有効成分を配合した目薬を発売した。パソコンなどを長時間使用して疲れた目に点眼すると、ピントを調整する筋肉などをほぐす効果が期待できるという。角膜を守る成分も入れ、乾燥に起因する目の疲れも改善する。ソフトコンタクトレンズを装用したまま点眼できる。
 「ロート アイストレッチ コンタクト」=写真=はピント調節機能の改善効果がある「ネオスチグミンメチル硫酸塩」を配合。ピント調節の筋肉が張ったり緩んだりする運動を滑らかにし、「目が重い」「目が凝ったように感じる」といった症状を緩和する。価格は12ミリリットル入りで924円。
 ソフトコンタクトはハードレンズに比べて水分を多く含むため、目薬の成分によってはレンズに吸着して変色や変形といった影響が出る恐れがある。このためソフトコンタクトをつけたまま点眼できる目薬は従来、涙と同じ成分の目薬しかなかったという。ロートは有効成分や添加物の組み合わせと配合を工夫し、ソフトコンタクトをつけたまま点眼できるようにした。


ヨネックスの「EZONEウェッジ」―ゴルフ事業部飯泉剛さん

 ヨネックスが2月に発売したゴルフクラブ「EZONE(イーゾーン)ウェッジ」(2万1000円)の販売が好調だ。振り抜きやすく、グリーンの外からゴルフボールをピンに寄せるのが簡単になったのが受けた。ゴルフ事業部ゴルフ開発課の飯泉剛課長(49)に特徴や開発の経緯を聞いた。
 ――工夫した点は。
 「ルール改正後のウエッジでは溝の深さが規制され、しっかり打たないとボールにスピンがかかりにくく、ピンに絡まない。こうした声に応えるため、ウエッジの振り抜きやすさに重点を置いた。ソール後方にバウンスと呼ばれる丸みを帯びた出っ張りがあるが、その後方を削り落とした。ソールのトゥ側からヒール側にかけて丸くし、バウンス角が10~12度でもライからの抵抗感が減った」
 「ゴルファーの間では柔らかい打感を好む人が多い。このため素材にもこだわった。材質に軟鉄を採用し、一般的なステンレスと比べて柔らかな打感に仕上げた」
 ――これまでウエッジはほとんど扱っていなかった。開発の経緯は。
 「ドライバーとアイアンは、いずれも石川遼選手が当社の製品を使っている。ただ残念ながらウエッジは知名度が低い。ウエッジが強化できれば、ゴルフクラブ一式で購入するゴルファーが増えて販売拡大に弾みが付く。こうした経緯からウエッジの開発に力を入れた」
 ――顧客の反応はどうか。
 「東日本大震災でゴルフに対する自粛ムードが広がり、発売当初の計画は下回るものの、小売店の販売データのランキング上位には名前を連ねている。1カ月に2~3回プレーする中・上級者が購入している。一般的にウエッジはアイアンなどとセット販売されているが、EZONEウェッジの場合は単品で購入する顧客も多く、手応えを感じている」


独走iPadに挑戦状、タブレット対決白熱―アンドロイド、ウィンドウズ。

 多機能携帯端末(タブレット)の新製品が続々と登場している。これまで2010年に米アップルが発売した「iPad(アイパッド)」が事実上市場を独占してきたが、最近は「iPad」や「iPad2」に比べた長所を前面に打ち出す機種も相次いでいる。主な対抗製品の特徴を探った。
 タブレットを選ぶうえで最も肝心なのは基本ソフト(OS)の種類だ。iPadはスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」と同じ「iOS」を搭載している。iPhoneに使い慣れた消費者から支持され、発売1年でiPadは全世界で1500万台を出荷。4月には、カメラ機能などを追加した「iPad2」を日本で発売した。
 iPadに対抗するため、米グーグルが開発したのが「アンドロイド3・0」。アンドロイドはもともとスマートフォン用だったが、タブレット向けに大幅に改良した。2月に登場し、アップル以外の端末メーカー各社がこぞって採用した。
 現在タブレットの機種数はアンドロイド3・0搭載機が最も多い。韓国LG電子、米モトローラ、台湾の華碩電脳(アスース)などが販売し、今月中には台湾の宏碁(エイサー)と東芝もアンドロイド対応の新機種を発売する予定だ。
 外出先で手軽にインターネットに接続するのに向くとして人気なのが、NTTドコモが取り扱うLG電子「Optimus Pad(オプティマスパッド)」。3月発売で、ドコモの携帯電話回線に対応する。液晶は8・9型で、9・7型のiPadより少し小さい。本体を縦向き横向きのいずれにしても自然にステレオ再生できるスピーカーや、3次元(3D)撮影に対応したカメラを搭載するなど、iPadにない魅力を備える。
 iPadより大型の10・1型液晶を搭載したモトローラ「XOOM(ズーム) Wi―Fi」は、映画などを楽しむのに向く。バッテリーは最長8・5時間持つ。同10時間のiPadには及ばないが、一般的な使い方をすれば外出先で1日充電しなくても困らない。4月の発売でKDDIが取り扱う。通信回線は無線LAN(構内情報通信網)のみの対応だ。
 6月25日の発売で家電量販店からの期待も大きいのがアスース「Eee Pad Transformer」。着脱可能なキーボードが付き、ノートパソコンに近い使い方ができる。タブレットは画面をタッチして文字入力するため、キーボードに比べて入力速度が遅くなりがちだが、独自の工夫が注目されそうだ。
 米マイクロソフトのパソコンOS「ウィンドウズ7」を搭載したタブレットも徐々に数を増やしている。画面のタッチ操作に標準対応するウィンドウズ7の利点を生かし、キーボードをなくす代わりにタッチパネル型の液晶を搭載した「スレート」(石版の意)状のパソコンが増えている。
 最も積極的なのが台湾エイサー。小型ノートパソコンのネットブックで培った技術を生かし、10・1型液晶の「ICONIA(アイコニア) TAB―W500」と、14型液晶を2枚搭載した折り畳み式の「ICONIA―F54E」を日本に投入済みだ。パソコン向けの豊富なソフト資産がそのまま動き、タッチで操作できるのも魅力だ。
 国内メーカーは、スレート型については法人向け製品から開発に着手。富士通は10・1型液晶の「STYLISTIC Q550」を4月に発売した。希望に応じて指紋認証装置や暗号化対応の記憶媒体などセキュリティー対策を施せる。NECが9月に発売する「VersaPro タイプVT」も指紋認証装置などの追加が可能だ。
 12年にもマイクロソフトがスレートPCを強く意識した次期OS「ウィンドウズ8(開発コード名)」を発表する見通し。操作性を一新し、すべてのソフトを原則タッチ操作で動かせるように改良するとみられる。パソコンメーカーがタブレットを作りやすい環境が整えば、各社の競争は一段と激化しそうだ。
 これから多機能携帯端末(タブレット)を使いたい人が選ぶのは、米アップルの「iPad(アイパッド)2」「iPad」が合計で55・4%――。日本経済新聞社がNTTレゾナントの「gooリサーチ」と共同でビジネスパーソンを対象に実施したネット調査でこんな結果が明らかになった。「アンドロイド搭載端末」は24・8%、「ウィンドウズ搭載端末」は7・2%にとどまった。
 すでにタブレットを持っている人は14・2%で、具体的な製品はiPadが51・8%、iPad2が24・1%。単純合算すると8割弱をiPadシリーズが占め、アンドロイド搭載端末は25・3%、ウィンドウズ搭載端末は6・0%だった。今後タブレットを使いたい人に占めるiPadシリーズの比率はすでに保有する人に比べ約20ポイント下がるが、まだiPadシリーズが優位を保っている。
 調査ですでにタブレットを持っている人に最も頻繁に使う状況を尋ねたところ、iPad、iPad2とも「自宅」が6割近くを占めたのに対し、アンドロイド搭載端末は「通勤や移動中」が5割近くで最も多かった。こうした利用の違いを生かした新製品が出てくれば、iPadシリーズに対する競争力が高まる可能性がある。
 タブレットをまだ持っていない人のうち今後も「使う考えはない」との答えは24・1%。最も多かった理由は「パソコンで十分だから」(65・3%)で、「スマートフォンで十分だから」「携帯電話で十分だから」も合計で33・9%に上った。


ふたにひと工夫、衛生的―ハリオグラス

ハリオグラス(0120・398207)のふたがシリコーン素材の冷水ポット「ウォータージャグ」
 ふたの部分にシリコーン素材を採用した。ふたのつまみを持って引き上げると注ぎ口が開き、押し戻すと閉まるユニークな設計。シンプルなデザインで食卓をおしゃれに演出する。注ぎの水切れも良く、洗いやすく衛生的に使えるという。
 本体は耐熱ガラス製で、季節を問わず使えるほか、熱湯消毒や食器洗い乾燥機も使用できる。ふたは白、ピンク、グレーの3色。容量は1000ミリリットル。全国の雑貨店などで販売する。
 《1260円。販売中》


除湿乾燥機―パナソニック、三菱電機

 除湿機が好調に売れている。蒸し暑い夏本番を迎え、節電対策としてエアコンの代わりに相対的に消費電力が少ない除湿機と扇風機を使う家庭も増えているようだ。湿気を取るだけでなく、洗濯物を乾かせる除湿乾燥機の人気が高い。なかでも効率的に衣類を部屋干しできるパナソニックと三菱電機の新製品が注目されている。
 パナソニックはハイブリッド方式の「F―YHGX120」が人気を呼んでいる。夏でも室温上昇の少ないコンプレッサー式と、冬でも除湿能力が低下しにくいデシカント(ゼオライト)式を組み合わせた除湿機で、年間を通して快適除湿できるのが売り。
 加えて「エコナビ」と呼ぶ省エネ機能を備え、効率的に洗濯物を乾かせる。センサーで室内の温度と湿度を1分ごとに測り、その変化を基に独自の制御技術で洗濯物の量や乾き具合を判定して乾燥時間を決める仕組み。乾燥が終わると自動停止するので、外出や就寝時でも安心して使える。
 速乾・ターボモードを使うと、湿度が高いときでも2キログラムの洗濯物を業界最速の約43分で乾かせる。前年度発売の機種に比べ最大約25%消費電力量を減らせる。水に包まれたイオン「ナノイー」を放出して部屋干し衣類を除菌、臭いも抑えられる。
 三菱電機はエアコンで培った「3Dムーブアイ」と呼ぶセンサー技術を活用した「MJ―100FX」で追撃する。空気吹き出し口に設けた赤外線センサーが上下160度、左右100度の範囲を529エリアに細かく分けて、洗濯物の位置を検知する。
 洗濯物があるところにだけ乾いた風を送り、洗濯物の表面温度を測って乾き具合を判別する。広角のルーバー(羽根)がぬれた衣類や乾きムラがあるところに絞り込んで送風するので、しっかり乾かせるという。
 セーターなど厚手の衣類も乾燥でき、臭いも抑制できる。「エコ干しモード」を使うと乾燥時間は標準モード(ムーブアイ機能なし)に比べ約2倍になるが、消費電力量は同約30%削減できる。
 2010年度の国内除湿機販売台数は推定約65万台。パナソニックは旺盛な需要を見て今年度は70万台を超えると予測している。
 購入に際しては部屋の広さや除湿能力、水タンク容量、運転音なども確認したい。(小池正夫)
【特徴】ハイブリッド式除湿乾燥機。目安床面積は木造11畳、プレハブ17畳、鉄筋23畳。除湿能力は1日あたり9リットル。サイズは幅37×奥行き22.5×高さ57センチ。重さ13.8キロ。水タ
ンク容量約3.2リットル。衣類乾燥の消費電力は速乾・ターボで705ワット、標準で245ワット。運転音は衣類乾燥標準48、除湿強48、冷風弱40デシベル。(50ヘルツの場合)
【発売日】4月1日
【実売価格】5万9800円前後
【特徴】コンプレッサー式の除湿乾燥機。目安床面積は木造11畳、プレハブ17畳、コンクリート23畳まで。除湿能力は1日あたり9リットル。サイズは幅36×奥行き21×高さ53.4センチ。重さ12.7キロ。水タンク容量3リットル。最大消費電力は245ワット。運転音は強46、弱39、衣類乾燥49、夜干し39デシベル。(50ヘルツの場合)
【発売日】5月11日
【実売価格】4万800円前後


2011年7月13日水曜日

芝生で涼感

 節電の夏はこんな緑で涼を取るのはいかが。新商品「Grass Box(グラスボックス)」は室内やベランダに置いて鑑賞できる芝生のオブジェ。
 天然木の箱の中にはゴルフトーナメントなどのグリーン用に開発された芝の苗が植えられている。葉が細かく低い刈高にも耐えられるので、芝が伸びてきたら刈り込むなど“世話”もできる。冬期でも緑の状態を楽しめるという。
 幅20センチ・奥行き11センチ・高さ7.5センチのタイプが4200円。幅60センチのロングタイプが8800円。詳しくは企画・販売する、屋上と緑と(横浜市、045・534・4807)まで。

GRASS BOX S/グラス・ボックス S/SMALL

GRASS BOX S/グラス・ボックス S/SMALL
価格:9,975円(税込、送料込)

インドのスナック

 インド発のスナックが人気を呼んでいる。インドの主要メーカー、ハルディラム社のもので、主な原料は豆類。シンプルな塩味からスパイスが利いたもの、ナッツやドライフルーツが入ったものまで豊富なバリエーションがある。
 東京・代々木公園では毎年インド文化のフェスティバルを開催、「昨年は2日間で3000個が売れた」(輸入元のアンビカトレーディング、東京・台東、03・5822・6628)。同社では日本オリジナルパッケージとして4種のスナックを従来の160グラムから50グラム入りに小袋化、6月から輸入食材店で販売している。各158円。



ゼビオ――サーモスの水筒「FFF―1500F」、高い保冷力

 梅雨明け前にもかかわらず、首都圏では30度を超える真夏日が続いたほか、節電の影響で公共施設なども暑く、水筒の売れ行きが前年比30~40%増と好調です。原発の事故で水道水に放射能が検出された時期もあり、心配した親が子供のために買い求める動きが広がりました。水筒にミネラルウオーターなどを入れて、持ち歩いているようです。店頭に並べる時期を5月下旬に前倒しし、目に付きやすい店舗の入り口付近に陳列したことも売れ行き好調の要因だと思います。
 売れ筋はサーモス(東京・港)の「FFF―1500F」(店頭価格3990円)です。ステンレスボトルの水筒と比べて価格は高いですが、真空断熱構造による保冷力の高さが支持されています。口径が5センチと大きく、氷を入れれば保冷力はさらに増します。ロックを解除してボタンを押せば、ふたが開いて飲めるのですが、一連の動作が片手でできます。
 ステンレスボトルの水筒や、材質に発泡ウレタンなどを使ったアウトドア用の3.8リットルの水筒も大人数向けに売れています。暑さが本格化するこれからの時期、さらに売れ行きを伸ばすとみています。


「ドクカワ」、女性ホネ抜き――ドクロ、毒気抜いてカワいく

 アクセサリーや子供服などでドクロをデザインした商品が広がっている。従来は不気味さや不良っぽさを表現する男性的なモチーフとされてきたが、動物と組み合わせたり、明るい色を用いることでかわいらしく仕上がっているのが特徴。ちょっとだけ毒気のあるドクロが今、「ドクカワ(=毒があるけどかわいい)」なのだという。
 横浜市に住む田沢加代さん(仮名、36)の携帯電話は全面をラインストーンで装飾した「デコ電」。だがキラキラと輝く携帯の中心にあるのは黒のラインストーンを用いたドクロだ。「キラキラデザインが好きだけれど、ハートやリボンは甘過ぎ。ドクロを入れることで大人っぽくなった」と満足そうに話す。
 ドクロをデザインしたアクセサリーや雑貨が広がっている。ジュエリーブランドの「e.m.(イーエム)」では昨年、淡水パールのネックレス(3万3600円)やリング(1万6800円)の一部にドクロのデザインを取り入れ、大ヒットした。小さな淡水パールをつなげたネックレスは、よく見ると2カ所にドクロが潜んでいる。リングも4つ並んだ淡水パールの1つがドクロ。柔らかく女性的な印象のパールアクセサリーだが「自分しかわからないようなこだわりによって、かわいさに毒気が出る」と広報担当の相沢利佳さんは説明する。13日にはドクロをデザインしたサンゴのアクセサリーを発売する。
 粘土やシリコンを用いて本物そっくりのマカロンやカップケーキを作り出すクレイパティシエールのサダミホさんが6月に発表した新作は、ドクロを用いたフェイクスイーツだ。「かわいいドクロ柄を見かける機会が増え、調べてみるとラッキーモチーフとして扱われることもあると知り、興味を持った」という。
 サンリオの人気キャラクター「マイメロディ」のテレビ放映をきっかけに、「クロミ」が登場したのは2005年。黒いずきんとピンクのドクロがチャームポイントで、マイメロディのライバルを自称する。当初クロミグッズは扱っていなかったが、人気を受けてその後商品化。テレビ放映が終了した今もファンは多い。「人間なら誰でも持っている、ちょっと悪な部分が共感を得ている」(同社)とか。
 消費市場に詳しい三菱UFJリサーチ&コンサルティングの鈴木ちさコンサルタントによれば、「キモカワ」や「エロカワ」など、カワイイのバリエーションの一つとして登場したのが「ドクカワ」。「閉塞(へいそく)感を抱きつつも正面から反抗できない。毒気を抜いてかわいらしく仕上げたドクロは、ちょっとハスに構えたかわいさの象徴」と見る。
 ファッションの分野でもドクロは広がっている。ウサギのドクロがモチーフの米ファッションブランド「サイコバニー」。紳士のネクタイブランドだったが2009年に女性用の商品を発売したところ、人気に火が付いた。日本で展開するフェアファクスコレクティブ(東京・渋谷)によれば、商品はシャツが中心のトラッドで、20代後半から50代まで購入層は幅広い。販売する三越伊勢丹の河村玲バイヤーは「ドクロがはずしのアイコンとなり、コンサバなファッションが旬なアイテムとして提案できる」と指摘する。
 「おしゃれのレベルが上がり、どんな柄でも自分なりに着こなせるようになったことでドクロが受け入れられるようになってきた」と見るのは、ファッションブランド「アルゴンキン」を展開するアーミッシュ(東京・渋谷)の武田絵美子さん。「アルゴンキン」はドクロを用いたデザインが多く、海外では「ダークキュート」と表現されるブランド。これまで一部のコアなファンに支えられてきたが、最近は母子で購入する姿も目立つという。
 ドクロを用いた子供服を販売するリッツ(静岡市)は売り上げの大半が携帯からの注文。商品名だけで選ぶ消費者も多く「『ドクロ』の文字を入れると売り上げが上がる」(代表の武智裕子さん)のだとか。静岡市内に店も構えており、「最近はおばあちゃんが孫のために買っていくケースもあって、ドクロが浸透してきたと感じる」。
 鈴木コンサルタントは「漫画『ワンピース』の人気で子どもたちはドクロがかっこいいと言う。イメージを多様化しつつ、ドクロの人気は定着していくのではないか」と見ている。

スプレー型制汗剤、買いたいのは?

 夏の暑さが続けば続くほど需要が伸びるといわれている制汗剤は、節電特需が期待される商品のひとつ。液体タイプやシートタイプなど新しい商品が続々と投入されているが、やはり主流は写真のようなスプレータイプ。今回は、主要なスプレータイプの制汗剤のパッケージについて、消費者はどのようなデザインを買いたいと思っているのか、インターネット調査会社のマクロミルの協力を得て好感度調査を実施した。
 パッケージデザインを見せてどの商品を買いたいと思うのか消費者に聞いたところ、最も高い人気を得たのが、Aの資生堂「Ag+ パウダースプレーD」だった。41.3%の消費者がAを買いたいと回答。「汗をかいても臭わなそう」「殺菌効果が高そう」などの、性能面での印象度がほかのパッケージと比較して高かったのが特徴だ。アルミ缶を使用した銀色のパッケージの質感が、高い機能性を連想させたようだ。なお世代・性別の人気を見ると、34歳以下の若い女性からの人気がもっとも高く、この商品のデザインを支持していた。次いで35歳から49歳までの中年男性からの人気も高かった。
 支持率が26.5%と2番目に人気が高かったのが、Dのニベア花王「8×4 パウダースプレー」。緑色を主体としたパッケージデザインのおかげか、「スプレー後、爽快感がありそう」「さらさらな肌が持続しそう」「親しみを感じる」という消費者がほかの商品と比較して多かった。世代・年齢別では、35歳以上の女性から支持される傾向が強い。
 なお、支持率3位のB、ライオン「Ban デオドラントパウダースプレー」は男性からの人気が女性より高く、Cのユニリーバ「レセナ ドライシールド パウダースプレー」では男性よりも女性からの人気が高かった。
(詳細は7月24日発行の日経デザイン8月号に掲載)
A 資生堂「Ag+ パウダースプレーD」
B ライオン「Ban デオドラントパウダースプレー」
C ユニリーバ「レセナ ドライシールド パウダースプレー」
D ニベア花王「8×4 パウダースプレー」

雑貨・文具ブランド「ジオグラフィア」、地球がテーマ、緻密な造形美。

 地球儀、天球儀、棚田風景のリングノート、地球の地殻を切り出したようなメモブロック――。地球や地理、地形をテーマにした雑貨と文具のブランド「ジオグラフィア」。香川県三豊市の印刷会社、マルモ印刷が外部のデザイナーを起用して開発した商品だ。紙に施された特殊な印刷と紙加工の技術が新たな紙製品の可能性を切り開いたようだ。
 6月1日から3日まで、東京ビッグサイト(東京・江東)で開催された国際見本市「インテリアライフスタイル」で、「ジオグラフィア」のブースには人だかりができた。「面白い!」「これ、すごい!」と来場者は次々と製品を手に取る。新作の回転式地球儀「8つの立方体」(1890円)は地球と天体の2つの世界観を表裏に表現した組み立て式で立方体型のリバーシブル地球儀。ループ状につながった8つの立方体をひねることで地球儀が天球儀に変わる仕組み。同じリバーシブルの発想で作られた反転式地球儀「正十二面体と立方体」(1890円)も組み立て式。6つのユニットをひっくり返して組み立て直すことで、正十二面体の地球儀が立方体の地球儀に変身する。これらの地球儀をデザインしたのは鳴川肇氏率いるデザイン事務所「オーサグラフ」(東京・杉並)だ。「球体の地球儀から正確に投影されているので実用性も十分」と鳴川氏はいう。
 林裕輔氏と安西葉子氏によるデザインスタジオ「ドリルデザイン」(東京・目黒)が手掛けた新作のリングノート「棚田の見出し」(1890円)は棚田がつらなる丘陵地をイメージした。印刷しながら裁断できる特殊加工が施され、ふちの形が異なる7種類の紙が重なることでインデックス付きになる。配色は灰色と茶色の2種類をそろえた。会場に並ぶ製品は精度の高さが際立つモノばかりだが、ジオグラフィアはプラスチックや金属でなく温かみのある紙製で、親しみやすさを醸し出している。
 マルモ印刷は1919年創業で、チラシや広告など一般的な印刷業を営む。代表の奥田章雄氏は「今後、一般的な印刷の需要は減る」と予測して、10年前からUVオフセット印刷や3D印刷、蓄光印刷などの特殊印刷と紙加工の技術に投資と磨きを掛けてきた。
 2007年、新規事業として奥田氏は「自社の特殊技術を生かしたモノづくり」を「ドリルデザイン」に依頼。ブランドの立ち上げから商品開発まで協業する取り組みを始めた。「地理学者になりたかった」という林氏は「印刷を効果的に使った地球儀を作りたい」と提案。協議を重ね、地球をテーマにした雑貨・文具のブランド「ジオグラフィア」を08年に発表した。
 代表作の「地軸23.4度」(1680円~)は地球の構造が体感できる組み立て式。机の上に置くと地球の地軸の傾きと同じ23.4度に傾く設計で、世界約200カ国を表記した地球儀は色を塗ったり書き込んだりして楽しめる。安西氏は「地球が丸いことや夜景の地球、大陸が浮き上がる地球など、いろんな地球の情報を伝えたい」という。
 08年の発表以来、米国のMoMAを始め、英国やオーストラリア、フランス、日本などで販売する。インテリア・ショップ「リビング・モティーフ」(東京・港)では、発表と同時に商品を扱っている。地球儀やリングノート(1050円~)、地球の地殻をそのまま切り出したようなメモブロック「深度500ページ」(840円)が人気だ。地球儀は「子供への地理の勉強に」と両親や祖父母が子供への贈り物として買うほか、女性はインテリアのアクセントに、リングノートやメモブロックは男性の学生や社会人と幅広い客層が購入するという。同店のプレス担当、谷口牧子さんは「地球をテーマにした斬新なデザインとこだわりを感じる綿密な作り。そのわりには買いやすい価格」と商品の魅力を話す。
 11年1月、仏パリで開かれた見本市「メゾン・エ・オブジェ」に初出展。ハサミもノリも使わず、手で組み立てていく紙製の地球儀に海外の来場者は感嘆の声を上げる。出展時から現在まで問い合わせは約150件を超える。販売先も世界10カ国、14カ所になり、「折り紙のようで日本らしい」と評価されたという。海外での手ごたえに「日本でしかできない、世界一の紙の地球儀シリーズを打ち立てたい」と安西氏は抱負を語る。
 8月7日(日)には東京ミッドタウン(東京・港)で「紙の地球儀をつくろう!」をタイトルにワークショップを開く予定だ。昨年のワークショップで組み立てを楽しみながら「これ、おじさんがいるブラジルだよ。ほんとに遠いね」と、地球の不思議さに会話が絶えない父子を見て林氏は「子供の教材になるようにもっと工夫したい」と意気込む。
 団塊ジュニア(1971~74年生まれの第2次ベビーブーム)やその前後の世代は今子育ての真っ最中。手を動かしながら組み立てていく手作りの楽しさと、弾む会話で親子の絆が深まりそうだ。また、地球や自然環境を知ることのきっかけとなり、子供への教材としても期待されそうだ。
RING NOTE “rice terrace on index.”
TWISTABLE GLOBE EARTH&SKY “eight cubes”

西京みそにシークワーサー、大野商店

 大野商店(沖縄県石垣市、0980・82・3708)のシークワーサー果汁を使った「西京味噌(みそ)ドレッシング」
 原材料は白みそ(西京みそ)、食用油、穀物酢、しょうゆ、ニンニク、ショウガ、シークワーサー果汁など。白みそは滋賀県産。シークワーサー果汁を加えることで、みその“重たさ”を和らげた。ほかの調味料とも相性がよく、家庭で様々なアレンジを楽しめる。7月中旬からネットでも販売する。
 《200ミリリットル、498円(県外価格)》

ミホミフーズの「男の仕事飴」――スタミナと塩分を補給

 “ガテン系”の男性向けに商品化した「男の仕事飴(あめ)」。
 夏場、工事現場などで働く男性に失われがちな「スタミナと塩分」の補給を狙った、機能性重視の“スタミナ系スイーツ”。スタミナの代名詞とも言えるニンニクと食塩、昔から疲労回復によいとされる梅肉を使用したあめで、暑い夏場でも梅の酸味でさっぱりと食べやすく仕上げた。1袋70グラム(約20粒)入り、210円。量販店のほか、発売元の通販サイトでも取り扱う。
 商品70グラムのうち1%がニンニク(粉末)で、これは標準的なニンニク1片分に相当する。使ったニンニクは、斎藤食品工業(静岡県富士市)の低臭タイプのニンニクパウダーで、においがほとんど気にならない。梅肉ペーストは紀州産の梅で作ったものを使用。パッケージは、あめ売り場でひときわ目をひく、インパクトのあるデザインに仕上げた。
 発売元はミホミフーズ(静岡市清水区、054・364・2424)。
<開発者から>
 夏場の熱中症対策に、塩味のあめが人気なのに目をつけた。夏といえば、猛暑によって夏バテの不安も高まることから、スタミナ回復に欠かせないニンニクや梅肉を塩と組み合わせ、夏場に好適のスタミナ系スイーツを狙った。
 ニンニクの配合率に最も苦心した。0.1%刻みでいろいろと試したが、少ないとせっかくの風味が弱くなり、多すぎるとザラつき感が出てしまうからだ。梅肉も、乾燥粉末がいいのかペーストがいいのかで悩まされた。それやこれやで製品化に1年近くかかってしまったが、試験販売の結果が上々で喜んでいる。冬場には女性向けののどあめを出したい。


大型で見やすい温湿度計、リズム時計工業

 リズム時計工業(0120・557005)の大型で見やすいアナログ温湿度計「ライフナビ202」
 昨年10月、家庭用のアナログ温湿度計を発売したが、オフィスや工場でも使える大型が欲しいという声が上がったため、従来品の直径約15センチから同35センチに大型化したタイプを投入する。
 左半分に温度計を、右半分に湿度計を配置した2針タイプ。ひと目見て、双方の数値のバランスを感覚的に認識しやすい。高精度センサー付き。24時間以内の最高・最低の温度・湿度を表示する機能もある。
 熱中症ほか3項目(食中毒、インフルエンザ、かびやダニの発生)の注意を促す発光ダイオード(LED)ライト表示を文字盤に配置。
 《1万500円》



凸凹の影が外観の表情に、ノザワ

 ノザワ(078・333・7700)の建築物の外壁向けデザインパネル「ランダムライン900」
 商業ビルやオフィスビル、工場、学校、公共施設などの外壁への採用を想定。押し出し成型セメント板の表面に等間隔の凸凹をつけたうえ、凸凹の高さを不規則に変えた。これにより、凸凹の影に大小の違いが生まれ、外観の表情となる。
 押し出し成型板とは、中高層の鉄骨建築物の外壁や間仕切り壁に使う材料で、セメントなどを主原料に、多くのブロックがつながったような形状に成型されたパネル。寸法は幅90センチ、厚さ7.5センチで、長さは5メートルまで対応。販売目標は2011年度に1万平方メートル。
《参考価格は1平方メートル当たり1万3500円》

家庭用電源で蓄電可能、ユタカ電機製作所

 ユタカ電機製作所(東京都品川区、0120・455125)の家庭用電源で充電できる蓄電型の無停電電源装置(UPS)「ユタカエコパワーセーバー」
 コンセントから常時この装置を介してサーバーに電気を送るようにしておけば、万一停電した場合でもデータを活用できる。特に「クラウド」によるアプリケーションサービスを受けている場合、サーバーを設置した事業所が停電になっても、ネット通信でほかの事業所にデータを送れば、そこで仕事を続けられる。
 深夜の時間帯に充電し、電力使用のピークとなる昼間に使用すれば、ピーク時の電力使用量を抑えられる利点もある。バックアップ時間(30、60、90分)によって3機種。
 《24万8000~47万9000円》

パスタのようなアイス、トゥーバトレーディング

 トゥーバトレーディング(東京都中野区、03・3577・0689)の麺状パスタのようなアイスクリームが取り出せる「アイスクリームヌードルマシン Berta(ベルタ)」
 イタリアで開発された製品。ディッシャーですくったアイスを、ステンレスのカップ容器に投入し、電源を入れるだけ。上からの圧力によって、アイスが麺状(約3ミリ径)のパスタのような形状で取り出せる。見た目にユニークで、話題性のあるデザートメニューを提供できる。果物やソースなどを組み合わせれば、華やかさが増す。
 製品の寸法は横19センチ×奥行き30センチ×高さ53センチ(重量10キログラム)と卓上型。100ボルト電源を使用する。手入れも簡単。色は赤、白、青の3種類。
 《26万400円》

三陽商会、しわなりにくい男性用チノパン。

三陽商会は12日、紳士服ブランド「マッキントッシュフィロソフィー」で、高機能のポリエステル素材を使ったチノパン「トロッターチノ」を16日から発売すると発表した。伸縮性に加えて吸水速乾性が高く、しわになりにくいのが特徴。素材をソフトに仕上げたことで綿のような風合いを持たせた。
 汗をかいても乾きやすいほか、さらっとした着心地が保たれるため、気温の高い初夏から初秋にかけて最適という。ビジネスでも着用が可能。ベージュ、ネイビー、グリーンの3色を用意した。価格は1万3650円。全国26店舗で販売する。

デサント、スイング技術向上、ゴルフの練習器具。

 デサントはゴルフのコンディション作りなどに使う棒の形の練習用器具「石渡ゴルフバー」を全国のゴルフ専門店で発売する。両手で持ち、上げ下げしたり体を左右に反らせたりすることで、背中や肩甲骨、脇腹の動きをスムーズにする。柔軟性を高め、スイングがしやすくなるという。ドライバーのように持ってスイングを繰り返せば、感覚をつかむ練習もできる。
 長さは60センチメートルで、重さは1・6キログラム。棒をつかむ部分はゴムでできており、柔らかくて持ちやすいという。プロゴルファーの石渡俊彦氏と共同開発した商品で、本人が使い方を実演したDVDも付けた。「ルコックゴルフ」ブランドから発売する。価格は8925円。

キングジム、日付印、自動で更新、シヤチハタと開発。

 キングジムは印章業界大手のシヤチハタ(名古屋市)と共同で、日付印の月日を自動で更新する機能を搭載した「スグオシ」=写真=を開発した。8月24日に両社がそれぞれ発売する。キングジムのデジタル文具とシャチハタの印章のノウハウを組み合わせ、なつ印の際にダイヤルを回して日付を合わせる手間を省いた。2社合計で初年度2万台の販売を目指す。
 スグオシは日付印と日付を更新するコントローラーで構成し、コントローラーにセットしておくと月・日が自動で更新される。任意の日付に合わせたい場合は、コントローラーの液晶画面で確認しながらボタン操作で簡単に変更が可能。机の引き出しに収納できるコンパクトなサイズにした。
 日付印は荷物の受領や書面の承認など、幅広い場面で使われているが、「毎日の日付合わせが面倒」「日付が読みづらく合わせにくい」といった声が多かったという。希望小売価格は1万2600円。全国の量販店や文具店などで販売する。

ロート製薬、リップ、美容成分4種配合。

 ロート製薬は保湿と艶出し効果のある美容リップクリームを13日に発売する。ホホバ種子オイルなど4種類の美容成分を配合。独自の製剤技術で透明なままスティック状にし、高級感を出した。オープン価格だが、店頭実勢は600円前後と一般的なリップよりも高い値段を想定している。
 新商品「メンソレータム リップフォンデュ」=写真=はバラとラベンダーの香りをそろえた。ホホバ種子オイルのほかに、ロイヤルゼリーのエキス、オリーブオイル、はちみつの計4成分を含む。柔らかいクリームが容器から出すぎて折れるのを防ぐため、容器の底部を回すとダイヤルロックのようにカチカチと音が鳴り、少しずつ出せるようにした。
 ロートによると、国内の美容リップ市場は2007年から10年までの3年間で販売個数が6倍に増えた。一般の薬用リップの売れ筋が200~300円に対し、美容リップは500円以上でも購入する人が多く、高級感のある美容リップは需要があると期待している。

マルハニチロ、ブリ中骨の缶詰、保存食需要増で新商品。

 マルハニチロホールディングスは缶詰事業を強化する。通常はサケを使うことの多い中骨の缶詰で、新たにブリの中骨を使った商品を開発、9月に発売する。缶詰の売上高は年間250億円ほどだが、今年は東日本大震災による保存食の需要の高まりもあり、売り上げが伸びている。新商品と既存品を合わせ、2011年3月期比1割以上の売り上げ増を目指す。
 子会社のマルハニチロ食品(東京・江東)を通じて9月1日に「ぶり中骨味付」(内容総量145グラム、写真)を発売する。鹿児島県などで養殖した国産ブリをおろした際に出る魚肉の付いた中骨を、しょうゆベースで軟らかく仕上げた。
 ブリの中骨はサケなど他の魚より太いため加工が難しく、これまで缶詰として商品化した例はほとんどなかった。中骨を汁とともに缶に封入してから加熱殺菌する過程を工夫することで、ブリのうまみを残したまま、中骨の奥まで味付けを施すことに成功した。
 1缶にカルシウム約2000ミリグラム、ドコサヘキサエン酸(DHA)を約3200ミリグラム、エイコサペンタエン酸(EPA)を約1300ミリグラムなど多量の栄養成分を含むという。店頭想定価格は200円(税別)。「家飲み」のつまみなどの需要を見込む。原料がブリの養殖数量に連動するため、当面は月産約3万8000缶を上限に出荷する。
 同社はブリやサケ、サンマ、サバ、イワシ、カニ、ホタテなどの缶詰を手掛ける。サケ缶など既存商品でも8月以降、缶詰を使った料理のメニューをインターネットなどで募集・発信し、売り上げ増につなげる考え。

バドミントン、肘に優しいラケット、ゴーセン、不要な振動8割減。

 ニッケ子会社のゴーセン(大阪市)は、肘の負担を減らすバドミントン用ラケットを開発した。フレーム内の3カ所に振動を吸収する素材を入れることで、ラケットの不要な振動を8割減らす。シャトル(羽根)を打った際に肘への負担を軽減できるうえ、シャトルが当たる場所や角度など打った感覚がつかみやすくなる。
 新商品「トライビスタ800」の価格は2万1000円。同じ層向けの商品より6000~9000円程度高い。中上級者向けに9月から販売する。国内外合わせて、6000本以上の販売を見込む。
 スポーツ靴のスポンジ素材などにも使われるエチレンビニールアセテート(EVA)で、ラケット面に対して平行にかかる振動を吸収する。シャトルを打った時に振動が響きやすい場所の分析と計算を実施。その場所に対してEVAの密度や硬さなどを微調整しながらフレーム内に注入することで、「面内振動」と呼ばれる振動を抑えた。
 ラケットに対して垂直にかかる振動だけを残せるため、打った感覚がつかみやすい。シャトルとラケットが当たった時の反発性はほぼ従来通りに保った。素材を入れる場所を工夫したことでラケット面を安定させた。
 ゴーセンはラケットスポーツ用品や釣り糸の販売を手掛けており、2010年11月期の売り上げは約60億円。

人気の3種類を楽しめる――森永乳業

 森永乳業(0120・082749)のアイスクリーム「ピノ アニバーサリーセレクト」
 森永乳業の主力アイスクリーム「ピノ」の3種類の味を楽しめるセット商品。ピノは1976年の発売で、今年35周年を迎える。これまでに展開してきた27種類の味のうち、春夏に特に人気が高かった3種類を選んで詰め合わせた。
 マスカルポーネ・クリームチーズを使った「レアチーズ味」と後口の爽やかな「ミント味」、ベルギー製チョコレートを使用した「ミルクチョコ味」の3種類をそろえた。計26粒入りで家族など大人数でも楽しめる。
 《税別500円。販売中》

パンダ容器で持ち運び――味の素

 味の素(0120・688181)のうま味調味料「味の素〈アジパンダ〉携帯ストラップ」
 携帯電話ストラップが付いた持ち歩ける調味料。6グラム入り。容器にはかわいらしいパンダのキャラクター「アジパンダ」をあしらった。関東と山梨県の1都7県の雑貨を扱うセレクトショップやコンビニエンスストアで販売する。
 昨年から放映している「味の素」のテレビCMで、俳優の小栗旬さんが同商品を付けた携帯電話を使っているほか、昨秋に実施したキャンペーンで景品にしたところ、商品化を求める声が殺到したという。
 《オープンだが店頭想定は550円前後。8月22日》

南部鉄器が甘み増やす――象印マホービン

象印マホービン(0570・011874)の内釜に南部鉄器を採用した「圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』」
 内釜に岩手県奥州市の協力工場で生産する南部鉄器を使う。従来のステンレスやアルミの内釜に比べ鉄は発熱効率が高く、内部の温度が急激に上昇するため、昔のかまどのように激しい熱対流を起こす。高火力で素早く加熱できるので炊き上がった米の甘みが増すという。内釜は胴回りにつばがついた羽釜形状。底部からだけでなくつばの部分を通じて横からも熱を伝えることで均等に加熱できる。
 発生する蒸気量を抑える「蒸気セーブ」や消費電力を従来機より2~3割抑えられる「エコ炊飯」といった機能を備える。
 《13万6500円。9月下旬》

キッコーマン、常温で鮮度維持、卓上しょうゆ。

 キッコーマンは12日、開栓後も常温で90日間鮮度が維持できるしょうゆを、密封卓上ボトル=写真=で8月10日に発売すると発表した。ボトルは特許申請済みで、しょうゆを注いでも内部が空気に触れない構造を採用。一滴単位で注ぐこともできる。
 「いつでも新鮮卓上ボトル」は、しょうゆを詰めた内袋と外容器の二重構造。2つの「逆止弁」を備えたキャップで、中から外にしょうゆを通しても外気は内袋に入らない。容量は200ミリリットル。
 全3種類で、「しぼりたて生しょうゆ」と「塩分ひかえめ 丸大豆生しょうゆ」は希望小売価格(税別)208円、「おさしみ生しょうゆ」は同237円。

新タイプの整髪料、資生堂→霧たっぷり、カネボウ→ジュレ。

 資生堂とカネボウ化粧品は、ミストとジェルといった異なるタイプの整髪料を相次ぎ発売する。
 資生堂は霧状に広がる「ウーノ フォグバー」の新シリーズ「ジェットタイプ」(店頭想定価格890円)4品を8月21日に売り出す。従来品は指で押してスプレーする方式だったが、新商品は指をとってにかけて引き金を引く。1回で従来の2~3倍の量の霧が噴き出るため「短時間で髪形を整えやすくなる」という。容量は1・8倍の180ミリリットルに増やした。
 カネボウ化粧品が投入するのはゼリーのような「ジュレ」タイプ。「SALA(サラ)」ブランドで「パーフェクトジュレ」(40ミリリットル399円・100ミリリットル840円)を9月1日に発売する。ボブヘア用など髪形にあわせた4種類を用意。「べたつかず軽やかに仕上がる」のが特徴で、保湿成分も配合した。

バー店内、たしなむのは…ゲーム

 「私にもツキが回ってきた!」「今度は久しぶりに『モノポリー』やろうよ」。薄暗いバーの床に座り込み、若い男女が楽しむのはお酒ではなくボードゲーム。東京・六本木の「インディゴ」では月1回、営業時間外の休日昼間を利用してゲームを楽しむイベントを開いている。
 日本の定番「人生ゲーム」のほか、欧州で人気の「ディクシット」「ガイスター」など20種類前後がそろう。バーカウンターの手前にマットを敷き、参加者は靴を脱ぎ好きなゲームで遊ぶ。
 バーの常連でボードゲーム収集家でもある、デザイン会社ピチカートデザイン(東京・渋谷)の白坂翔社長が「奥深さを若者に知ってもらいたい」と企画、5月に第1回を開いた。参加費はドリンク1杯が付き2000円。時間制限はなく、5時間ほど滞在する客も多い。7月10日の第3回は30人超が訪れた。初参加の男性(40)は「10年来やってなかったので久々に遊びたくなった」と話す。電気を使わないボードゲームは節電の夏にもピッタリといえそうだ。


今夏はシャワーで涼、冷感ジェル、新商品相次ぐ、節電で需要増。

 夏本番を迎え、シャワー用入浴剤の売れ行きが伸びている。特に今年発売された、冷涼感を売り物にする商品が好調。今年は節電対策で室温の上昇が見込まれ、例年以上に「風呂よりシャワー」の傾向が強まりそうで、盛夏に向けて一段と需要の拡大が見込まれる。
 バスクリン(東京・港)はシャワージェル「バスクリン クールシャワー」(店頭想定価格498円前後)を4月に発売した。体を洗浄した後、脇や背中に塗り広げて洗い流すとメントールの清涼感が広がり、発汗や火照り感を軽減するのが特徴。シークワーサーの香りも女性に好評で、販売量は計画比3割増で推移している。
 花王が6月に投入した「シャワータイム バブ らくらくジェル」(同750円前後)は、塗り広げると温かさが広がり、軽くマッサージすると血流促進効果も期待できる。発売から2週間程度だが出足は好調という。冷感タイプの「爽快バブシャワー」(同600円前後)も販売量が前年比2割増だ。
 3月発売の白元(東京・台東)の「シャワーフィニッシュ」(682円)は、シトラスとミントの香りで冷涼感を強調するタイプ。足元では計画比3割増の売れ行きを示す。
 バスクリンによると日本人の入浴回数は減少傾向にある一方、2010年夏のシャワー回数は週4・5回で、08年夏より0・6回増えた。「今夏は節電を背景にさらに伸びそう」(同社)という。


2011年7月12日火曜日

旭化成ホームプロダクツの防虫剤「クックパーお米の虫よけパック」

マーケティング部商品企画グループ 小永井里美さん
ワサビの辛みで虫退散 6ヵ月安定して成分放出
 旭化成ホームプロダクツ(東京・千代田)が3月に発売した「クックパー お米の虫よけパック」。米びつに入れておく防虫剤で、ワサビの辛み成分がコクゾウムシなどの害虫を寄せ付けない。今月から本格的な需要期に入るため、一層の拡販を目指す。マーケティング部商品企画グループの小永井里美さんに商品へのこだわりを聞いた。
 ――商品のアピールポイントは。
 「6~8月は気温が高く、セ氏25度以上だとお米の中の虫の活動が活発になりやすい。放置すると米びつの中に虫がわいてお米を食い荒らす恐れがあるので、しっかりした防虫が必要だ。他社の従来品はトウガラシ成分などを虫よけに使っているが、当社はより効果が高いと考えるワサビの辛み成分を採用した。害虫がワサビの辛み成分を嫌うため、米びつに虫を寄せ付けない効果や卵のふ化の抑制効果が期待できる。取り換え時期は約6カ月だが、他社品だと同じ期間でも辛み成分の放出量がかなり落ちる。当社の製品はパックの切れ目の入れ方などを工夫して安定した放出量を保てるようにしており、防虫効果が長持ちする」
 ――使い勝手にもこだわった。
 「銀色のフィルムをはがすだけですぐ使えるようにした。米びつのなかに入れてもじゃまにならないよう厚さは9ミリメートルと薄い。米びつの中に置くか、つるしても使える。5~20キログラムの米びつに対応可能だ。袋の下部に取り換え時期を色の変化で一目で分かるようにした機能も付けた。もしお米にワサビのにおいがついても洗米・炊飯すればにおいは落ちるので問題ない」
 ――売れ行きは。
 「全国のスーパーなどで販売しており実勢価格は500円前後。発売から約3カ月だが、当初目標はほぼ達成できた。今年の夏を販売の一つのヤマにしたい。無洗米にも使えるので忙しい家庭にも便利だ。今後もクックパーのブランドで料理を手軽に楽しめる製品を増やしていきたい」

体の癖直して負担軽減――デサント

 デサント(03・5979・6101)の肘・膝用補正ベルト「コウノエベルト」
 肘や膝に装着して体のバランスを整えるベルト。収縮性のあるゴム素材でできており、行動の癖や筋肉疲労で生じた関節の位置のずれを補正する。スポーツトレーナーの鴻江寿治氏と共同で開発した。運動時だけでなく普段の生活のなかでも使用可能で、肘や膝の負担を軽くできる。
 男女兼用で、サイズはMとLの2種類。2004年に発売し、約15万本が売れるヒット商品となった骨盤用ベルトの機能を両商品に生かしている。
 《肘・膝用とも3990円。7月中旬》


EV専用カーナビ――パイオニア

 パイオニア(0120・944111)の電気自動車(EV)専用カーナビ「サイバーナビ AVIC―ZH09―MEV」
 EV専用のカーナビは業界初。経路探索の際、最小消費電力のルートを推奨するほか、充電スタンドの場所を検索する機能もつけた。ブレーキをかけると発生する回生エネルギーの状況を記録。これを後から運転手が確認すれば、効率的なブレーキのかけ方などがわかる。
 別売りの「クルーズスカウターユニット」を取り付けると、車載カメラによる実写映像をカーナビ画面に重ねられる。三菱自動車のEV「i―MiEV」のディーラーオプションとしても販売する。
 《24万6750円。7月下旬》

よい香り長持ち――花王

 花王(0120・165693)の香りの持続性を高めた衣料用柔軟剤「フレア フレグランス」
 繊維の表面で水分や汗を感知すると香りを生み出す新技術を採用し、発香性を高めた。衣類をたたんで保管した場合、香りは約半年間続くという。汗やたばこのいやなにおいも防ぐ。480ミリリットル入りの詰め替え用もある。
 香りは「フローラル&スウィート」と「フルーティ&フレッシュ」の2種類。同社によると20~30代を中心に柔軟剤の使用目的として「よい香りにする」を挙げる人が増えているという。全国のドラッグストアなどで販売する。
 《オープンだが、店頭想定は本体が400円前後、詰め替え用が330円前後。9月24日》


かむとはじける食感――ロッテ

 ロッテ(0120・302300)のチューインガム「Fit’s MAGIQ(フィッツ・マジック)〈パインチップ&マスカット〉」
 軟らかさが特徴のガム「Fit’s」シリーズの新商品で、かむとはじけるような食感が楽しめる「マジックチップ」を配合した。2つの異なる食感が楽しめるうえ、ガム自体の味わいとチップの香りが口の中に複合的に広がる構造にした。〈パインチップ&マスカット〉では、マスカットの味とパインの香りが口の中で重なる。
 内容量は12枚。別の風味〈カシスチップ&グレープフルーツ〉も同時発売する。軟らかいガムを好む10~20代の男女に売り込む。
 《想定小売価格は130円前後。19日》

サントリー、体臭を防ぐせっけん通販

 サントリーホールディングスは同社の初の医薬部外品として体臭を防ぐ効果のある石けん「+deO(プラス・デオ)」を通信販売限定で発売した。抗菌剤の「トリクロロカルバニリド」のほか、独自開発したウーロン茶エキスなどを配合した。
 健康食品などを扱うサントリーウエルネスが自社サイトなどで通信販売する。100グラムで2100円。40~50代の男性を中心に需要を見込む。

レノボ・ジャパン「シンクパッドX1」、薄さ注目、「復帰」も速く

タッチパッドの感度は今ひとつ
総合評価 89/100点 光沢のある画面採用 すばやい充電も魅力
 レノボ・ジャパン(東京・港)が、ノートパソコンの新製品「ThinkPad(シンクパッド) X1」を発売した。シンクパッドと言えば、見た目よりも頑丈さ、本体の軽さよりも処理速度、目新しい機能よりも変わらない使いやすさを追求してきたイメージがある。従来のユーザーはそうした特徴を好んで使ってきたが、ユーザー層を広げるにはより多くの人に好まれるコンセプトを取り入れる必要がある。X1は、そういった必要に迫られて開発されたように感じられる。
 CPU(中央演算処理装置)は米インテルの「コアi5」または「コアi3」を搭載、基本ソフト(OS)には「ウィンドウズ7」の「ホームプレミアム」または「プロフェッショナル」を採用している。記憶装置は320ギガ(ギガは10億)バイトのハードディスクか、128ギガバイトSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を選べる。メモリーは2~8ギガバイト、光学ドライブは非搭載、SDカード読み取り装置を内蔵する。液晶ディスプレーは13・3型、解像度は1366×768ドット。本体重量は約1・69キログラムで、同クラスの製品と比べ特に軽くはない。
 それでも、本体の薄さは注目だ。最薄部が約16・5ミリメートル、最厚部でも21・3ミリメートルで、シンクパッドシリーズとしては最も薄い。ディスプレー表面は、スマートフォン(高機能携帯電話)で採用されることの多い、米コーニング社の「ゴリラガラス」で覆われていて光沢があり、傷が付きにくい。
 キーボードも大きな変更点のひとつだ。一部を除き、これまでシンクパッドでは横7列が基本となってきた。X1では横6列に減り、PgUpキーとPgDnキーは、カーソルキーの両側に移動した。最初は戸惑うかもしれないが、キーには使いやすいアイソレートタイプを採用。従来のキーよりはミスタイプが少なくなりそうだ。電源ボタンや音量キーはキーボード右側に配置した。
 タッチパッドは、押し込んでクリックでき、左側を押し込めばクリック、右側を押し込めば右クリックとなる。従来通り、小さな出っ張りを指でこすって操作するトラックポイントも搭載した。タッチパッドの感度は今ひとつなので、トラックポイントをうまく使いたいところだ。
 実際に使ってみたところ、まず感じたのが復帰の速さだ。スリープ時からの復帰には、10~数十秒かかる製品も少なくないが、X1は数秒で使えるようになる。外出先で、頻繁にスリープ機能を使う人には便利だろう。
 スピーカーは本体底面に配置されており、音は下に反射して利用者の耳に届く。キンキンした音になりそうだが、意外と落ち着いた音で、そこそこの広がりもある。
 最新のシンクパッドには、フクロウの羽をヒントにした形状のファンを採用し、静音性をアピールしている。X1には最新型のファンが搭載されているが、CPUに負荷をかけたときには、小さいながらもやや高い音がファンから発生していた。オフィスでは問題ないが、図書館など静かな場所では気になるだろう。
 動作速度は、薄型ノートパソコンにありがちな低電圧版ではなく、通常電圧版のCPUを採用しているためか、全く問題ない水準だ。バッテリー駆動時間は、カタログスペックで最大約5・8時間。それほど長い時間使えるわけではないが、充電時間は短く30分で80%充電できる。バッテリーは埋め込まれており、交換はできない。キャンペーン価格で13万9860円から。
 従来モデルと比べると、様々な点で評価は分かれそうだが、シンクパッドが今までとは別の方向に舵(かじ)を切ったという点で十分注目に値する。


電動自転車、進化へ快走――パナソニック、ヤマハ発、ブリヂストン

パナソニック グラム単位で軽く
ヤマハ発 長持ち充電器
ブリヂストン 安全機能も充実
 モーターの力を生かして楽にペダルを踏める電動アシスト自転車で、より車体を軽量にしたり、バッテリーの寿命を長くしたりした新製品が相次いで登場している。健康志向や電力不足による節電意識の高まりからも消費者から注目が集まっている。市場拡大の追い風が吹くなか、一気に普及を進めようとメーカー各社は力を入れる。
 車体の軽さを追求したのが、パナソニックサイクルテックが6月27日に発売した「リチウムビビ・ライト・F」(希望小売価格9万9800円)だ。本体重量は19・9キログラムで、荷物を入れるバスケットを標準装備したタイプで業界最軽量という。一般的な自転車とほぼ同じ重量を実現した。
 電動アシスト自転車はバッテリーやモーターを搭載するため、どうしても通常の自転車よりも重くなる。他社では重さが30キログラム近い製品も多いが、軽量化のためにアルミとプラスチックを多用。通常は鉄製を使う車輪のハブをアルミにしたり、泥よけ部品をステンレスからプラスチックに切り替えたりした。
 リチウムビビ・ライト・Fは重さを20キログラムより軽くすることを目標に掲げて開発した。「強度を確保することは必須条件。部品一つ一つを見直してグラム単位での軽量化に取り組んだ」と同社商品企画チームの福田基雄チームリーダーは話す。
 ターゲットは重さを理由に電動アシスト自転車の購入を差し控えていた消費者だ。マンションなどの自転車置き場では、前輪を高く持ち上げないとしまえないところも多い。一般の自転車とほぼ同じ重量を実現したことで、力が弱い人にもアピールできるとみている。
 ヤマハ発動機が3月に発売した2011年モデルの「PAS CITY L8」(13万2800円)の特長は2つ。「長生きバッテリー」と「製品保証期間の延長」だ。
 これまでのバッテリーは350~450回ほど充電すると、容量が半分になり交換時期になるが、高性能のリチウムイオンバッテリーを搭載することで700~900回に寿命を延ばした。
 同社によると、消費者が電動アシスト自転車に求める使用可能期間は8年ほど。使用期間中にバッテリーを買い替える回数を減らせるという。
 部材の保証期間も長くした。バッテリーは従来の2倍の2年に、駆動部、フレームともにこれまでより2年長い3年に延ばした。「消費者が購入後にかかる費用を減らすニーズが高いことに対応した」という。
 幼児2人を乗せられる3人乗りの電動アシスト自転車に力を入れているのが、ブリヂストンサイクル。同社は電動アシスト機能のないのも含めた子ども乗せ専用自転車の「アンジェリーノ」ブランドでこれまでに25万台販売した。「子どもを乗せるうえで安全性と快適性を追求しているところが評価されている」と同社の佐藤寿一販売促進課長は話す。
 6月に発売した「アンジェリーノ ポッシュ アシスタ」(13万800円と14万800円)も安全機能を充実。前輪上部にある子ども用のイスをハンドルの回転軸上に設置したため、カーブなどでハンドルを切っても前輪が安定する。駐輪時にハンドルが動かないようにする機能も付けた。
 寿命を従来の2倍に延ばしたリチウムイオンバッテリーを採用。車速センサーによってドライブユニットという装置がギアと走行速度を感知し、最適の補助力を制御する仕組みも取り入れた。
出荷、4年で4割増  なお割高な価格課題
 経済産業省によると、2010年の電動アシスト自転車の出荷台数は前年比約8%増の34万3000台。ここ数年、着実に伸びており、06年より4割強増えた。メーカー各社は「当面は販売数量は伸び続ける」とみている。
 需要拡大の要因は消費者の健康志向だ。メタボリック(内臓脂肪)症候群対策のため通勤に使う中高年が増えている。幼児2人を乗せる「3人乗り」が09年に全国的に解禁されたのを受けて対応車種が相次いで登場し、育児中の親が一般の自転車から買い替えるケースも目立つ。業務用での採用も増えているという。
 パナソニックサイクルテックは、今後は省エネ効果も積極的にアピールして、需要の掘り起こしに力を入れるという。電力不足から電車通勤を控えて節電に貢献するビジネスパーソンの需要も見込めるとの期待もある。
 今後、普及の課題になりそうなのは価格だ。売れ筋の価格帯は10万円前後と、2万円程度も多いシティーサイクルに比べて割高だ。このため、年間出荷台数もまだ自転車全体の供給数(950万台)の約4%にとどまっている。
 軽量化やバッテリーの耐久性にはコストがかかるため、メーカーは「市場が安定的に拡大する間は値段は維持したい」と明かす。だが、新規参入や小売りのプライベートブランド(PB=自主企画)商品などとの競争が激化すれば、状況は多く変わる可能性が大きい。



2011年7月11日月曜日

丸島醤油の「食べるしょうゆの実」――素朴なしょうゆの風味

 温かいご飯や生野菜に合う、おかずみそタイプの発酵調味料「食べるしょうゆの実」。
 しょうゆの産地として知られる瀬戸内海・小豆島では、昔からしょうゆもろみをご飯に載せたり、生野菜につけたりして食べる習慣があることにヒントを得て、おかずみそタイプの調味料を開発。ご飯や生野菜のほか、焼き魚、焼き肉、納豆などに添えると、素朴なしょうゆの風味が食材の味を引き立てる。100グラム入り、367円。ネット通販と、四国地区のサービスエリアでも取り扱う。
 国産丸大豆を使い、大きな杉おけでじっくり熟成させて仕上げたしょうゆ、しょうゆ麹(こうじ)、香川県産米でつくったコメ麹と純米酒を原材料に、発酵・熟成させた。遺伝子組み換え原料や食品添加物は一切使っていない。熱を加えると香ばしさが増すため、いため物の調味料としても利用できる。
 発売元は丸島醤油(香川県小豆島町、0879・82・2101)。
<担当者から>
 当社は1963年(昭和38年)に日本初の無添加しょうゆを発売した。今回の「食べるしょうゆの実」も無添加にこだわって開発した商品だ。
 業界では通称しょうゆの実と呼ばれるしょうゆもろみの製法をもとにした、おかずみそタイプの発酵調味料で、開発に取り掛かったのは、もう26年も前のことだ。開発当初は塩辛さがきつすぎるため、この塩辛さを和らげるのに苦心した。砂糖や水あめを使ってみたりもしたが、もろみの風味との相性はイマイチ。いろいろ試した結果、コメ麹と清酒のもつ甘みと最も相性のよいことが分かり、製品化にこぎつけた。今後、ピリ辛味を追加する計画だ。
(企画部の大橋良一さん)


アルトエイジの「楽持楽座」――バッグの中からいす出現

 行列に並ぶときに便利な、いすの機能を一体化させたバッグ「楽持楽座(らくもちらくざ)」。
 人気ラーメン店の順番待ちや混雑した電車内などで立ち続けるのが苦痛に感じたとき、中から1本脚タイプのいすを引き出して使えるビジネスバッグ。足腰が弱った高齢者をはじめ、通勤用バッグとして使えば交通機関の混乱時にも重宝する。いすの部分はバッグから取り外しでき、必要を感じないときはいすを自宅に置いて外出できる。価格は1万9400円。主にネット販売する。
 いすの形状は、アルファベットの「H」のような形をしており、尻を乗せるシートとベース部分をつなぐパイプはアルミ製。このパイプは45~60センチの間で5段階に高さを調節できる。いす全体の重量は1240グラム。バッグ内部の荷物を収納する部屋は仕切られており、いすを使用中に荷物が飛び出る心配はない。
 発売元はアルトエイジ(横浜市保土ケ谷区、045・272・3180)。
<開発者から>
 このバッグを開発しようと思い立った理由は2つある。
 1つは、東日本大震災の影響で、首都圏では交通機関が大幅に乱れた。通勤途中の疲れたときに、いすに座って休むことができればどれだけ助かるかと考えた。もう1つは、僕自身、睡眠時無呼吸症候群という病気を持っていて、日中、例えば電車に乗っているときなど、猛烈な睡魔に襲われることがある。座席が空いていれば問題ないのだが、座れないときは本当に困るのだ。
 そこで、外出時にいつでもどこでも休憩できる、いすを一体化させたバッグを思いついた。今後、バッグのデザイン違いも開発したい。
(社長の馬場潤さん)

昭和製陶の「コンガリータ ラウンド/スクエア」――レンジでもこんがり

 電子レンジ専用の調理器具「コンガリータ ラウンド/スクエア」。
 耐熱陶器製で、出力500ワットのレンジ専用。レンジのマイクロ波に反応して発熱する特殊素材を本体底面に貼り付けた。マイクロ波と調理器具本体から発生する熱により、電子レンジでもグリルしたように食材がこんがりと仕上がるのが売り物。ハンバーグのようにふっくらした食感に仕上げたい食材の場合、付属の蓋を使うことで、食材の水分量を調整でき、ジューシーに仕上げられる。発熱するのは本体底部だけなので、レンジで加熱した直後でも素手で持つことができる点も特徴。
 円形のラウンド(直径20.3センチ×高さ2.6センチ)と長方形のスクエア(22センチ×12.6センチ×高さ2.8センチ)の2種類あり、それぞれ4色展開。価格は各3465円。主にホームセンターや雑貨店などで、ピザや焼き魚などのレシピ付きで販売する。
 発売元は昭和製陶(岐阜県土岐市、0120・592199)。
<担当者から>
 電子レンジ専用の様々な調理器具が登場し、調理時間を短縮したい共働きの主婦や単身者に人気を呼んでいる。ところが、大半の商品は食材全体をまんべんなく加熱することはできても、表面をこんがりと仕上げられないのが不満だった。そこで、お好みで仕上がりを「こんがり」と「ふっくら」の2通りから選べるレンジ専用調理器具を開発した。
 マイクロ波に反応して発熱する特殊金属を本体底面に焼き付け加工した。それによって食材表面がこんがり仕上がる仕組み。蓋をすれば水分が抜けずに食材がふっくらと仕上がるので、食材や好みによって使い分けてほしい。
(商品企画室の古川陽子さん)

リトルバードの「米粉のから揚げ粉」――油吸いにくくヘルシー

 小麦粉を使わずに作った「米粉(こめこ)のから揚げ粉」。
 米粉を原料にしたケーキを製造販売する店の店主で、自ら小麦アレルギーという梶浦恭弘さん(45)が開発した。小麦および小麦グルテンを一切使わず、国産米粉100%で作った。米粉は小麦粉と比べ油を吸いにくいため、さっぱりとヘルシーな空揚げに仕上がり、冷めても衣がべたつかないので弁当や作りおきのおかずにも好適。100グラム入り、260円。ホームページでも販売する。
 米粉に白ワイン粉末とトマト粉末、さらに、塩、黒コショウ、カツオエキスを加えた。白ワインが食材の臭みを消し、トマトとカツオが食材のうまみを引き立てる。粒子が細かいので食材にまんべんなく薄い衣が付き、ダマになりにくい。揚げると、表面はカリッと、中はジューシーに仕上がる。レストランなど業務用にも販売する。
 発売元はリトルバード(愛知県豊橋市、0532・57・2307)。
<開発者から>
 仏料理を学んでいるときにケーキに興味を持ち、パティシエに転向した。ところが、念願のケーキ店を開いた途端、小麦アレルギーを発症し、やむなく店を閉めることに。その後、カフェを開いたりしたが、パティシエの夢を断ち難く、米粉ケーキに挑戦し、修業期間を経て現在の店を開いた。7年前のことだ。
 新商品は、私のように空揚げは好きだが、小麦アレルギーで食べられないという人が多いことに目をつけて開発に取り組んだ。食感や油の吸いにくさを考慮して数十種類のコメの中から最適なコメを選ぶのが大変だった。今後も国産米のよさを生かした商品を開発したい。
(店主の梶浦恭弘さん)

お米で作ったから揚げ粉

お米で作ったから揚げ粉
価格:315円(税込、送料別)

ワイ・エム・シートメタルの「小さな職人さんシリーズ見習いさん編」

鋼板を加工 ものづくり体験
 サイコロや貯金箱を組み立てて楽しむ、金属製のものづくり体験キット「小さな職人さんシリーズ 見習いさん編」。
 精密板金加工業の発売元が、次代を担う子供たちに、ものづくりの楽しさを知ってもらおうと商品化した。手持ちの工具を利用して、A4サイズ1枚の鋼板から部品を切り抜き、立体的なサイコロや貯金箱を組み立てる工作キット。ペンスタンドを加えた3種類の商品があり、組み立て用の鋼板1枚に説明書をセットし、各1980円。ネット販売する。
 鋼板から部品をニッパーで切り出し、やすりをかけてとがりをなくし、なめらかにしてから、金づちでたたいて曲げ、ねじやかみ合わせを利用して組み立てる。サイコロで一辺が約8センチの大きさ。対象年齢は15歳以上だが、保護者が一緒なら小学生でも作ることができる。
 発売元はワイ・エム・シートメタル(大阪府東大阪市、06・6784・7898)。
<担当者から>
 経済産業省の「2011年我が国の工業」によると、日本の製造業の事業所数は約44万事業所と、1990年に比べると約6割に減少した。そこで、子供たちに日本の製造業に興味を持ってもらい、ものづくりの楽しさ、喜びを感じてもらうことで、将来の日本のものづくりをけん引してほしいという願いを込め、今回の新商品を企画した。
 取扱説明書の作成やパッケージデザインなどについて、異業種交流会で知り合った様々な人たちから貴重なアドバイスをもらい、随分参考になった。初年度5万個を販売したい。今後、難易度の高い商品を順次発売する計画だ。(広報担当の森本孝富さん)


久世酒造店の「ぬり漬の素」――酒かすを塗るだけでOK

久世酒造店の「ぬり漬の素(もと)」
 食材に塗るだけでよい、酒かすを使った手間いらずの一夜漬けのもと「ぬり漬の素(もと)」。
 1786年(天明6)年に創業した酒蔵が、清酒を造る工程で出る酒かすを使い、ありそうでなかった酒かす風味の調味料を開発。野菜や魚、肉に薄く塗って1~3日おくだけで酒かす風味がつく。野菜であればそのまま漬物として、魚や肉であれば焼き魚、焼き肉として楽しむことができる。魚や肉の場合、酒かすによって生臭みが抜け、本来のうまみが高まるという。1袋215グラム入り、298円。ホームページで取り扱う。
 使用した酒かすは、大吟醸酒用、純米酒用、2~3年寝かせて熟成させたタイプなど全部で5種類の酒かすを独自の割合でブレンドした。能登産の海水塩を加えた以外、添加物や香料は一切使っていない。取り出し口(スパウト)付きのパウチ袋に入って使いやすい。
 発売元は久世酒造店(石川県津幡町、076・289・2028)。
<開発者から>
 当社は、酒米栽培から酒造りまでを一貫生産している珍しい酒蔵。私で8代目になる。今回のぬか漬けのもとならぬぬり漬けのもとは、蔵で働く従業員たちのまかない料理に昔から使われていたもので、評判がよいことから商品化に踏み切った。
 原材料は酒かすと塩だけだが、使う酒かすの種類やブレンドの割合、塩加減などに試行錯誤し、結局、満足する味に到達するまで丸3年を要した。今までにない調味料なので浸透するのに時間がかかると思っていたが、実演販売ではいずれも売れ行き好調で、生産が追いつかないほどの人気だ。様々な食材で手軽にかす漬け料理を楽しんでほしい。
(社長の久世一嘉さん)

呑龍の「味噌ハヤシ」――白みそが隠し味のハヤシ

 京都産の白みそを隠し味に使ったハヤシソース(レトルトパウチ食品)「味噌(みそ)ハヤシ」。
 愛知県豊川市にある料理旅館が、京都の老舗みそメーカーの協力を得て、白みそ(西京みそ)で風味を高めたハヤシソースを開発。湯せんなどで温めた後、ご飯にかければ、まろやかでほどよく香辛料がきいた、どこか懐かしい味のハヤシライスを楽しめる。200グラム入り、500円。中部国際空港内の売店や一部サービスエリア、ネットでも販売する。
 使用した白みそは、京都市下京区の石野味噌が製造した。白みそはコメこうじが少なく、熟成期間も短く、繊細な風味が特徴。一般的に、野菜をあえるときの合わせみそや、魚や肉を漬け込むときに用いられる。この白みそを商品全体の1.85%配合した。配合バランスが難しく、開発にまる1年かかったという。
 発売元は料理旅館・呑龍(どんりゅう=愛知県豊川市、0533・75・3188)。
<開発者から>
 数年前から八丁みそを混ぜて作ったカレーを、従業員の“まかないめし”として出していたが、これが好評で、2008年に「八丁味噌カレー」という名のレトルトカレーを発売。最盛期には月間1万食を売るヒットにつながった。
 今回のハヤシソースは、「まかないシリーズ」の第2弾商品。当初、いろいろなみそを使ってみたが、どれも味に納得しなかった。そこで石野味噌さんの白みそで試してみたところ、ハヤシのコクを深めることが分かった。といっても、最適な配合率を見つけ出すのに試作を何度繰り返したか分からない。とりあえず発売3カ月で2000食を販売したい。
(専務の波多野裕介さん)

小正醸造の「小鶴(こづる)ゼロ」――ノンアルコール芋焼酎風

 ノンアルコールの芋焼酎風味の清涼飲料「小鶴(こづる)ゼロ」。
 アルコール分を含まないビール風味の清涼飲料が発売され人気を呼んでいるが、今度は本格焼酎業界初の芋焼酎風味の清涼飲料が登場。酒が苦手な人や、仕事や車の運転などで酒が飲めない場合の飲用を想定した。糖質やカロリーもゼロだ。1本300ミリリットル瓶入り、230円。全国の酒販店のほか、ネットでも販売する。
 原材料は、鹿児島県産のサツマイモ(品種はコガネセンガン)とコメこうじ(国産米)で、通常の本格芋焼酎と変わらない。仕込みの段階で酵母菌を使わず発酵させない製法を採用したので、アルコール分をまったく含まない。仕上げに酸味料や調味料(アミノ酸)、わずかな甘味料を加えて味を調え、芋焼酎風味に近付けた。飲み方は、冷やしてストレートやロック、お湯割りや水割り、カクテルにも合うという。
 発売元は小正醸造(鹿児島県日置市、099・292・3535)。
<開発者から>
 ビール風味やワイン風味の清涼飲料があるのだから、焼酎にもあっていいのでは、という消費者の声を受けて、業界初の本格焼酎風味の清涼飲料の開発にとりかかった。
 芋焼酎の味覚は「芋香、甘み、うまみ、キレ、アルコール感」の5つの要素のバランスで決まる。このうち「アルコール感」を除いた4つの要素をいかに本物の芋焼酎に近付けるかに苦心した。試行錯誤を繰り返し、どうにか焼酎愛好家も満足する味に仕上がったと自負している。
 宴席での酒が苦手な人や車の運転を控えている人、妊娠中の女性、さらに釣りやゴルフなどのレジャーにもお試しいただきたい。
(常務の小正芳嗣さん)


ペガサスキャンドル「岡山名産果実あかりセット」

岡山産果物の香りと明かり
 果物の香りが漂う、水に浮かべて楽しむフローティングキャンドル「岡山名産 果実あかりセット」。
 1934(昭和9)年に創業したキャンドルメーカーが、地元岡山県名産の果物の香りを練り込んだアロマ(芳香)キャンドルを開発した。香りは「白桃」のほか、ブドウの「ピオーネ」と「マスカット」の全3種類。付属のガラス器に水を入れ、それぞれの果物を模したキャンドルを浮かべ、火をともす。燃焼時間は連続で約1時間。半身浴などのリラックスタイムにうってつけだ。キャンドルとガラス器を1個ずつセットし、価格は735円。
 和菓子を思わせる繊細な見た目で、1点1点手作りで仕上げている。香りは、果物のみずみずしさを感じさせる香料を専門メーカーと共同で開発した。姉妹品に、グラスに入って燃焼時間が長い「倉敷ろうそく」(840円)もある。
 発売元はペガサスキャンドル(岡山県倉敷市、086・465・1035)。
<開発者から>
 当社はブライダルキャンドルの分野では国内シェアトップのキャンドルメーカー。今回、食品業界では産地の特色を生かした様々な商品が登場して話題をさらっていることから、それに触発されて「岡山らしさ」が伝わるキャンドルを開発した。
 岡山といえば果物が有名なことから、なかでも代表的なモモとブドウの香りを採用。開発に当たっては、それぞれのみずみずしい香りを再現するのに苦心した。見た目にもこだわったので、特に、ちょっとした贈り物に利用してもらえたらうれしい。一方、姉妹品の「倉敷ろうそく」は燃焼時間が約12時間と長いので、毎日気軽にお使いいただきたい。
(製造部の白髪元孝さん)

健盛社の「睡眠のみかた・ゆ~みん」――吸熱・放熱を繰り返す枕

 電源いらずで使える、夏場に安眠が得られる枕とマット「睡眠のみかた・ゆ~みん」シリーズ。
 健康関連の機器・用品を製造販売する発売元が独自開発した吸熱素材(ジェル状の恒温冷媒剤)を使用した枕とマット。同吸熱素材は「温まりにくい」「セ氏32度以上になりにくい」などの特徴を持ち、自ら吸熱と放熱を繰り返すため、同素材を封入した枕とマットを就寝時に使うことで「やさしいひんやり感」が持続し、安眠が得られるという。
 手持ちの枕に載せて使う枕タイプはシングル(19センチ×36センチ×厚さ1.0センチ、2625円)と、それより広いワイド(4200円)の2サイズ、シーツの上に敷いて使うマットタイプは1サイズ(53センチ×60センチ×厚さ1.0センチ、8400円)。感触はソフトで寝心地もよい。そのまま使ってもよいが、いったん冷蔵庫に入れたり氷水に浸したりすると、ひんやり感が強まる。
 発売元は健盛社(埼玉県川口市、048・226・0101)。
<開発者から>
 当社が開発した吸熱素材は、冷却効果だけでなく、温まりにくいという性質を併せ持つ画期的なもの。自ら吸熱と放熱を繰り返す「熱吸収サイクル」により、長時間の保冷効果が得られる。
 従来の氷枕のように不自然に冷たすぎず、ほどよく優しい冷たさが持続する。特に、夏場、クーラーの冷気が苦手な人にお薦めしたい。また、時節柄、節電が叫ばれているが、そうした省エネにも役立つはず。感触も柔らかく、厚みも1センチほどなので、お手持ちの枕やシーツに敷いても違和感が少ない。今後はこの吸熱素材の特長を生かして、輸送用の保冷材も開発したい。
(社長の市原清二さん)

奥出雲酒造の「奥出雲酒造 甘酒」――ノンアルコールの冷や甘酒

 冷やしておいしい甘酒「奥出雲酒造 甘酒(ノンアルコール)」。
 健康志向を背景に甘酒が静かなブームになっていることに目をつけた。原材料はコメとコメこうじで、地元奥出雲町特産のコシヒカリ「仁多米(にたまい)」を100%使用。製造発売元では冷やして飲む飲み方や料理に調味料として使うことを提案しており、味はプレーンのほか、抹茶、ココアの3種類を用意。特に、抹茶味とココア味は冷やしてよりおいしくなるよう、味のバランスに配慮した。720ミリリットル入り、800円。
 製造に際しては酒かすと砂糖は使わず、伝統的な製法で仕上げたので自然の甘みを楽しめる。ノンアルコールなので子供もおいしく飲める。甘酒はブドウ糖やビタミンB群、必須アミノ酸などを豊富に含み、栄養価も高い。また、料理に砂糖代わりに使うほか、抹茶味やココア味はデザートソースに利用しても。
 発売元は奥出雲酒造(島根県奥出雲町、0854・57・0888)。
<開発者から>
 ここ数年、甘酒が静かなブームで、当社のような酒蔵やみそメーカー、しょうゆメーカーなどが相次いで発売している。
 甘酒といえば、冬の飲み物というイメージだが、当社はあえて夏に飲むことを提案する。文献を調べると、江戸時代の人たちは冬に限らず夏場にも甘酒を冷やして飲んでいたことが分かった。どうやら、栄養価の高い甘酒を飲むことで夏バテを解消しようと考えたのだろう。また、飲むだけでなく、砂糖の代わりに料理に使えば、コメ由来の優しい甘みと栄養成分を取ることができる。抹茶味やココア味はアイスクリームなどのソースにお試しいただきたい。
(営業部の寺戸史浩さん)


ニチレイフーズの「工場自慢の逸品」――地域の味生かした冷食

 食品工場の従業員が地域の特長を生かし、自由な発想で開発した「工場自慢の逸品」シリーズ。
 ニチレイグループのニチレイフーズが保有する全国10カ所にある直営食品工場が参加した社内コンクールから生まれた冷凍食品シリーズ。コンクール審査会では15の作品が出品され、このうち評判が高かった3品を発売することにした。
 「伝統の京つけもの 生しば漬を使った 生しば漬焼おにぎり」(4個入り)、「北海道産のホタテを使った ホタテコロッケ」(同)、「カステラドッグ(びわクリーム)」(6本入り)の3品で、価格は各498円。さらに、地域性のあるレトルトカレー3品(どて焼きカレー、イカスミシーフードカレー、山形牛カレー)のセット商品(1980円)も用意。生産数量に限りがあるため、通信販売子会社「ニチレイフーズダイレクト」での限定販売となる。
 発売元はニチレイフーズ(0120・692101)。
<担当者から>
 ニチレイフーズには、北海道から九州まで全国10カ所に直営食品工場がある。それぞれ地元の人たちなどを対象に工場見学を実施しているが、参加した人たちに「その地域ならではの素材や工場の技術を生かした魅力的な商品でおもてなしができないか」との発想から、今回の社内コンクールが始まった。
 市場調査の結果が重要視される通常の商品開発とは異なり、生産部門が主導し、各工場の地域性や技術力を生かした商品を狙い、工場従業員が自由な発想で開発に取り組んだ。今後、売れ行きを見ながら、第2弾第3弾の商品化も計画したい。
 (ニチレイ広報IR部の
岡田充功さん)

オクソーの「Tot」――「OXO」初のベビー用品

 米国の人気生活用品ブランド「OXO(オクソー)」が発売した、使い勝手にこだわったベビー用品シリーズ「Tot(トット)」。
 多くの人にとって使いやすいユニバーサルデザインのキッチン雑貨などで知られる「OXO」初のベビー用品。幼児や母親にとって使い勝手がよく、生後6カ月ごろから5歳ごろまで長期にわたって使えるなどの特長を持つ食器類やキッチン雑貨などを投入する。全部で17種・35品目の商品があり、価格は472~3990円。主に全国の百貨店やベビー用品店などで販売する。
 例えば、「ハンドル付シッピーカップ」は持ち手付きの飲料用カップで、上手に持てるようになったら、持ち手を取り外すことができる。漏れ防止バルブ(弁)も付いた。「スプラウトチェア」は生後6カ月ごろから5歳ごろまで長く使えるいす。流線形のデザインもおしゃれだ。
 発売元はオクソー(東京都渋谷区、0570・031212)。
<担当者から>
 1990年に15種類のキッチン用品からスタートした「OXO」は、この20年間で家の中のあらゆる場所で使える商品を開発してきたが、ベビー用品は初めてだ。
 開発に当たっては、多くの家庭や保育園を訪問し、試作品を試してもらって改良を繰り返した。それも幼児にだけ使ってもらうのではなく、母親がそれらをどのように使うのかまで詳しく調べた。例えばスプーンなどは、幼児に食べさせるときに母親が使う場合もあるからだ。そこで、母親にとっても使いやすいことを条件に開発に取り組んだ。米国の厳しい安全基準をクリアしているので、安心してお使いいただきたい。
(広報担当の高田亜矢さん)


キッツマイクロフィルターの「ピュリフリーロンド」、目詰まり防ぐ浄水器

 カートリッジ内の汚れを落とす機能を備えた蛇口直結型浄水器「ピュリフリーロンド」。
 シンク下などに設置する据え置き型とは違い、蛇口に直接取り付けて使うタイプの家庭用浄水器。蛇口直結型浄水器では珍しい、カートリッジ内に水を逆流させ、詰まった汚れを洗い流す機能を搭載した。目詰まりを解消できるため、常に購入時と変わらない流量が得られる。参考価格は5980円(4色展開)。家電量販店などで7月上旬に発売する。
 カートリッジを立てた状態にすると浄水モードになり、「特殊成形活性炭」が、日本工業規格(JIS)規格に基づく13物質をしっかり除去する。ろ過流量は毎分2.0リットルと、直結型では最高レベルという。カートリッジの寿命は4カ月(1日10リットル使用で)。カートリッジを横にすると原水モード、逆さにすると洗浄・除菌モードになる。
 発売元はキッツマイクロフィルター(東京都中央区、03・3661・2511)。
<担当者から>
 家庭用浄水器市場は、数量ベースでは蛇口直結型が約6割と、据え置き型を上回っている。設置場所をとらず、設置やカートリッジ交換が容易な点が支持されたのだろう。
 家庭用浄水器を使っていて困るのは、カートリッジの目詰まりによる流量の低下だ。使い方にもよるが、購入時の4分の1から3分の1にまで流量が下がることも珍しくない。そのためカートリッジの寿命がまだきていないのに、早めに交換してしまう人も多いようだ。新製品は、カートリッジ内に水を逆流させ、詰まった汚れを洗い流す機能を搭載した。これにより寿命一杯まで快適に使えるのが売り物だ。
(特販チームの林利充さん)

マスタード・シード22の「プレミアム サラド」、緑黄色野菜をたっぷり

 広島産の緑黄色野菜をたっぷり使って作った冷菓(ジェラート)「プレミアム サラド」
 「これまで味わったことがない野菜のおいしさ」をテーマに、地元のイタリア料理レストランと共同開発した。いずれも糖度12度以上の野菜を使用し、なめらかな食感の冷菓に仕上げた。味は「とまと」「アスパラ」「にんじん」「そらまめ」の全4種類。各90ミリリットル入り、525円。8個入りのギフトセット(4種×2個、4725円)もある。ネット販売。
 「とまと」はブランドイチゴに匹敵する高糖度(13.7度)のトマトを70%以上使用した。新鮮なトマトを丸かじりしたようなおいしさがある。原料野菜の風味を生かすため商品ごとに乳成分の割合を変えており、そのため種類別では「とまと」は氷菓、「アスパラ」はラクトアイス、乳成分が多い「にんじん」と「そらまめ」はアイスミルクとなる。
 発売元はマスタード・シード22(広島県東広島市、082・422・6312)。
<開発者から>
 当社は、地元広島の新地域ブランド創造企業として2009年12月に起業した。広島には野菜づくりに真剣に取り組んでいる生産者が多くいるため、そうした方々のお役に立てればと、従来にない加工食品の開発に取り組んでいる。
 従来品に野菜を主原料にしたカップアイスがあるが、今回は原材料やレシピを見直し、高級感のある冷菓の新シリーズを狙った。特に、原料野菜を高糖度なものに限定したのが売り物。いずれも、通常の野菜の約2倍の糖度だ。ソラマメはゆでてから1つずつ皮を手むきするなど、手間もかかっている。広島発の野菜アイスをぜひご賞味いただきたい。
(社長の岸保宏さん)