多機能携帯端末(タブレット)の新製品が続々と登場している。これまで2010年に米アップルが発売した「iPad(アイパッド)」が事実上市場を独占してきたが、最近は「iPad」や「iPad2」に比べた長所を前面に打ち出す機種も相次いでいる。主な対抗製品の特徴を探った。 タブレットを選ぶうえで最も肝心なのは基本ソフト(OS)の種類だ。iPadはスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」と同じ「iOS」を搭載している。iPhoneに使い慣れた消費者から支持され、発売1年でiPadは全世界で1500万台を出荷。4月には、カメラ機能などを追加した「iPad2」を日本で発売した。 iPadに対抗するため、米グーグルが開発したのが「アンドロイド3・0」。アンドロイドはもともとスマートフォン用だったが、タブレット向けに大幅に改良した。2月に登場し、アップル以外の端末メーカー各社がこぞって採用した。 現在タブレットの機種数はアンドロイド3・0搭載機が最も多い。韓国LG電子、米モトローラ、台湾の華碩電脳(アスース)などが販売し、今月中には台湾の宏碁(エイサー)と東芝もアンドロイド対応の新機種を発売する予定だ。 外出先で手軽にインターネットに接続するのに向くとして人気なのが、NTTドコモが取り扱うLG電子「Optimus Pad(オプティマスパッド)」。3月発売で、ドコモの携帯電話回線に対応する。液晶は8・9型で、9・7型のiPadより少し小さい。本体を縦向き横向きのいずれにしても自然にステレオ再生できるスピーカーや、3次元(3D)撮影に対応したカメラを搭載するなど、iPadにない魅力を備える。 iPadより大型の10・1型液晶を搭載したモトローラ「XOOM(ズーム) Wi―Fi」は、映画などを楽しむのに向く。バッテリーは最長8・5時間持つ。同10時間のiPadには及ばないが、一般的な使い方をすれば外出先で1日充電しなくても困らない。4月の発売でKDDIが取り扱う。通信回線は無線LAN(構内情報通信網)のみの対応だ。 6月25日の発売で家電量販店からの期待も大きいのがアスース「Eee Pad Transformer」。着脱可能なキーボードが付き、ノートパソコンに近い使い方ができる。タブレットは画面をタッチして文字入力するため、キーボードに比べて入力速度が遅くなりがちだが、独自の工夫が注目されそうだ。 米マイクロソフトのパソコンOS「ウィンドウズ7」を搭載したタブレットも徐々に数を増やしている。画面のタッチ操作に標準対応するウィンドウズ7の利点を生かし、キーボードをなくす代わりにタッチパネル型の液晶を搭載した「スレート」(石版の意)状のパソコンが増えている。 最も積極的なのが台湾エイサー。小型ノートパソコンのネットブックで培った技術を生かし、10・1型液晶の「ICONIA(アイコニア) TAB―W500」と、14型液晶を2枚搭載した折り畳み式の「ICONIA―F54E」を日本に投入済みだ。パソコン向けの豊富なソフト資産がそのまま動き、タッチで操作できるのも魅力だ。 国内メーカーは、スレート型については法人向け製品から開発に着手。富士通は10・1型液晶の「STYLISTIC Q550」を4月に発売した。希望に応じて指紋認証装置や暗号化対応の記憶媒体などセキュリティー対策を施せる。NECが9月に発売する「VersaPro タイプVT」も指紋認証装置などの追加が可能だ。 12年にもマイクロソフトがスレートPCを強く意識した次期OS「ウィンドウズ8(開発コード名)」を発表する見通し。操作性を一新し、すべてのソフトを原則タッチ操作で動かせるように改良するとみられる。パソコンメーカーがタブレットを作りやすい環境が整えば、各社の競争は一段と激化しそうだ。 これから多機能携帯端末(タブレット)を使いたい人が選ぶのは、米アップルの「iPad(アイパッド)2」「iPad」が合計で55・4%――。日本経済新聞社がNTTレゾナントの「gooリサーチ」と共同でビジネスパーソンを対象に実施したネット調査でこんな結果が明らかになった。「アンドロイド搭載端末」は24・8%、「ウィンドウズ搭載端末」は7・2%にとどまった。 すでにタブレットを持っている人は14・2%で、具体的な製品はiPadが51・8%、iPad2が24・1%。単純合算すると8割弱をiPadシリーズが占め、アンドロイド搭載端末は25・3%、ウィンドウズ搭載端末は6・0%だった。今後タブレットを使いたい人に占めるiPadシリーズの比率はすでに保有する人に比べ約20ポイント下がるが、まだiPadシリーズが優位を保っている。 調査ですでにタブレットを持っている人に最も頻繁に使う状況を尋ねたところ、iPad、iPad2とも「自宅」が6割近くを占めたのに対し、アンドロイド搭載端末は「通勤や移動中」が5割近くで最も多かった。こうした利用の違いを生かした新製品が出てくれば、iPadシリーズに対する競争力が高まる可能性がある。 タブレットをまだ持っていない人のうち今後も「使う考えはない」との答えは24・1%。最も多かった理由は「パソコンで十分だから」(65・3%)で、「スマートフォンで十分だから」「携帯電話で十分だから」も合計で33・9%に上った。 |
2011年7月14日木曜日
独走iPadに挑戦状、タブレット対決白熱―アンドロイド、ウィンドウズ。
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