特殊合成繊維で体圧分散
東洋紡が今月3日に発売したクッション「ブレスエアークッション」(価格は税別2200円)の販売が好調だ。特殊な合成繊維をクッション材として採用しているのがミソで、座っても蒸れにくいうえ体圧を適度に分散するため座り心地もよいという。機能NW事業総括部の酒井謙一総括部長に、開発の狙いや販売動向を聞いた。
――発売以来の販売状況は。
「出足からよい売れ行きで、最初の3週間で5千個が売れた。9月までの4カ月間で合計2万個を目指している。法人向けの需要もあるようだ。実際、東日本大震災に伴い、節電に取り組む企業からの問い合わせが多い」
――商品の特徴は何か。
「蒸れずにさわやか、座り心地の良さ、清潔さの3つだ。人が座った状態でクッションの座面を調べると、40分後にはウレタンクッションの湿度が90%になるが、ブレスエアークッションは70%。温度もウレタンが20分後にセ氏36度に上がるのに対し、ブレスエアークッションは同35度弱と低い。体圧もウレタンより分散されやすいので、おしりの部分が痛くなりにくい。また丸ごと水洗いできるので清潔だ」
――これらの機能をどうやって実現したのか。
「特殊な合成繊維をクッション材に採用した。立体的な網状のスプリング構造になっており、弾力性があるうえ通気性がよい。我々はこうした素材を1996年から量産しており、最新の新幹線のシート材などにも使われている」
――従来の素材売りから最終製品まで踏み込んだことになる。開発のきっかけは。
「震災と節電の動きがきっかけだ。この商品で震災復興と節電に貢献できるのではないか、との声が社内からあがった。以前から似た製品を社内で使っており、さわやかさなどの効果は実感していた。節電でエアコンの設定温度が高くなると、このクッションの有用性をわかってもらえるのではないか。収益の一部は震災の義援金として寄付する」
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